Vercelは2026年8月20日(現地時間)、プロダクションおよびプレビュー環境のトラフィックを対象とした「Always-on tracing (常時トレース)」機能のベータ提供を開始した。この新機能により、実際のユーザーリクエストを再現することなくデバッグが可能になる。ライブトラフィックを継続的にサンプリングし、サンプリングルールを用いて収集内容を詳細に制御できる。
Always-on tracingは、セッショントレースとは異なり、開発者自身のブラウザからのリクエストだけでなく、ライブトラフィック全体からトレースを収集する。ユーザーは環境(All、Production、またはPreview)や特定のパスプレフィックス(例:/checkout)に基づいてトレースレートを設定するサンプリングルールを定義できる。ルールが追加されるまでデータは収集されないため、選択したトレースに対してのみ費用が発生する仕組みだ。
この機能では、インフラストラクチャとアウトバウンドフェッチのスパンが自動的にキャプチャされる。フレームワークやカスタムスパンを追加する場合は、@vercel/otel を使用してアプリケーションをインストルメントする必要がある。トレースはLogsで確認するか、vercel traces get <request-id>コマンドで取得できる。
Always-on tracingは、すべてのプランのチームで利用可能であり、料金は100万スパン単位あたり0.50ドルに設定されている。トレースデータの保持期間は、Hobbyプランで1時間、Proプランで1日、Enterpriseプランで3日と、ランタイムログの保持期間に準拠する。ユーザーはSettings → TracingまたはLogsの設定アイコンからルールを追加して利用を開始できる。
参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年8月21日 09:00 (JST)
原文ハイライト"Always-on tracing continuously collects traces from your production and preview traffic."