Vercelは2026年7月30日(現地時間)、デプロイメント保護サービス「Vercel Passport」の一般提供を開始した。Vercel Passportは、OktaやMicrosoft Entra IDなどのOpenID Connect (OIDC) プロバイダーを通じてユーザー認証を行い、Vercel上のデプロイメントへのアクセスを管理する。企業は既存のIDプロバイダーを活用し、Webアプリケーションへのセキュアなアクセスを実現できる。

Vercel Passportは、訪問者が保護されたVercelデプロイメントにアクセスする前に、独自のIDプロバイダーで認証を行う機能を提供する。認証後、Vercelは署名済みのIDトークンをデプロイメントに転送し、アプリケーションコードは訪問者のIDを利用できる。

@vercel/passport パッケージの getIdentity() ヘルパーは、Vercelリクエストコンテキストから認証済み訪問者の情報を取得する。クライアントから提供される x-vercel-oidc-passport-token ヘッダー値はVercelによって除去され、Passportがセッションを検証した後に検証済みトークンが挿入されるため、コードが受け取るIDは既に検証済みである。ローカル開発環境では、getIdentity() が設定可能な開発IDを返す。

署名済みのPassportトークンは、グループメンバーシップなど追加のIDクレームを運ぶことが可能で、きめ細やかな認可に活用できる。また、@vercel/passport 1.0.0以降で利用可能な verifyIdentity() ヘルパーを使用し、ダウンストリームサービスでPassportトークンを検証することもできる。Passportによる認証成功イベントは、Activity LogとAudit Logsの両方に記録される。

自動化トラフィックに対しては、x-vercel-protection-bypass ヘッダーやクエリパラメータを用いてPassport認証をバイパスできる。Trusted Sources機能は、共有シークレットなしで同様のバイパスを可能にする。Vercel PassportはEnterpriseプランで利用可能であり、カスタム環境の保護もサポートする。


参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年7月31日 09:00 (JST)

原文ハイライト

"Passport allows you to protect your Vercel deployments with your own identity provider."

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