Simon Willison's Weblogは2026年7月12日(現地時間)、ウェブサイトのスクリーンショット撮影やスクレイピングに用いられるCLIユーティリティ、shot-scraperのバージョン1.11をリリースした。今回の更新では、`shot-scraper video`および`shot-scraper multi`コマンドにおけるサーバー接続メカニズムが大幅に改善され、起動プロセスの安定性が向上。加えて、JavaScript読み込みの柔軟性を高める新オプションが導入され、既存の各種コマンドにタイムアウト設定が追加された。

shot-scraperバージョン1.11では、特にshot-scraper videoshot-scraper multiコマンドにおけるserver:メカニズムの信頼性が向上した。これは、サーバーがトラフィック提供を開始するまでに時間を要する状況に対応するための改善である。新しい実装では、server:プロセスがターゲットURLへの接続を最大30秒間待機し、その間ポートの利用可能性をポーリングする。これにより、不安定な環境下での自動化タスクにおける成功率が高まる。

また、shot-scraperpdfhtmlaccessibilityharの各コマンドに、新オプション--js-fileが追加された。このオプションは、JavaScriptコードをローカルファイル、標準入力、またはgh:username/scriptといった形式で指定されるリモートソースから読み込むことを可能にする。これは、JavaScript文字列を直接引数として渡す既存の--javascriptオプションに対する代替手段となる。複雑なスクリプトや再利用性の高いコードベースを扱う開発者にとって、外部ファイルからの読み込みはワークフローの効率化とコード管理の容易化に貢献する。shot-scraper multiコマンドでは、これに対応するjs_file: YAMLキーがサポートされ、複数のターゲットに対して異なるJavaScriptファイルを適用するシナリオにも対応する。

さらに、shot-scraper javascriptshot-scraper htmlコマンドには--timeoutオプションが新たに導入された。この変更は、他のshot-scraperコマンドとの一貫性を確保し、長時間実行される可能性のある処理に対して実行時間の上限を設定する機能を提供する。これにより、無限ループや応答しないターゲットが原因でプロセスが停滞するリスクが軽減され、安定した自動化スクリプトの作成が支援される。


参考: Simon Willison’s Weblog (アーカイブ) — 2026年7月13日 08:46 (JST)

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