Anthropicは2026年7月13日(現地時間)、生成AIサービス「Claude」のインド市場向け価格ローカライズを開始した。インドはグローバルなClaude利用の5.8%を占める米国外最大の市場であり、今回の措置は、ドル建て価格と通貨換算がサービス利用の障壁となっていた現地ユーザーのアクセス改善を目的としている。価格設定はウェブサイトとモバイルアプリで一部ユーザーに表示され始めている。
Anthropicは、インド市場におけるClaude Proの年払いプランを月額2,000ルピー(約21ドル)と設定した。これは米国の月額17ドルと比較して高価である。Claude Maxは月額11,999ルピー(約125ドル)で、米国の100ドルと比較される。チームプランはシートあたり月額2,399ルピー(約25ドル)で、米国の20ドルと比較される。これらのインド向け価格には現地税が含まれており、モバイルアプリ上の価格はウェブサイトの表示と若干異なる場合がある。
決済については、インドで広く利用されている即時決済ネットワークである統一決済インターフェース(UPI)には現時点で対応していない。ユーザーは引き続きクレジットカードまたはAppleおよびGoogleのアプリストア課金システムを通じて支払う必要がある。これは、2026年8月にUPI対応でインド・ルピー建て価格を導入したOpenAIのChatGPTとは異なる状況である。
Anthropicはインド市場への注力を強めており、2026年2月にはベンガルール (Bengaluru) にオフィスを開設し、同年1月には元Microsoft Indiaマネージングディレクターのイリーナ・ゴーズ (Irina Ghose) 氏を同国事業の責任者に任命した。さらに、同社は近年、エンタープライズAIの展開を拡大するため、インドのITサービス大手InfosysおよびTata Consultancy Servicesと提携している。しかし、2026年6月には、Fable 5およびMythos 5モデルへの非米国エンティティからのアクセスを一時停止し、一部インドの開発者やスタートアップ創業者が代替策を検討する事態となった。その後、Fable 5へのアクセス制限は解除されたが、Mythos 5へのアクセスは引き続き制限されている。インド市場は開発者とテクノロジー労働者の大規模な基盤によりAI企業にとって重要性を増しているものの、価格に敏感なこの市場で広範な利用を有料サブスクリプションに転換することは引き続き課題となっている。
参考: techcrunch.com — 2026年7月14日 00:34 (JST)
原文ハイライト"India accounts for 5.8% of global Claude usage"