Cursorは2026年7月9日(現地時間)、開発者向けツールを強化するバージョン3.11をリリースした。このアップデートには、メインチャットと並行して会話を進められるサイドチャット機能、過去のエージェント会話を高速検索できる機能、プロジェクトおよびリポジトリピッカーの再設計、そしてクラウドエージェント向けの新しいフックが含まれる。
バージョン3.11で提供されるサイドチャット機能は、メインのエージェント会話を中断せずに、質問、アイデア探索、関連調査を行える。/sideや/btwコマンド、またはチャットパネルのプラスボタンから作成でき、メインチャットのコンテキストを引き継ぐ。これらのサイドチャットは独立したエージェント会話として機能し、後で再訪したり、at-mentionでメインスレッドにコンテキストを戻したりすることが可能である。
また、過去のエージェントチャットをより迅速に検索できる会話検索機能も導入された。Agent Windowのコマンドパレット (Cmd+K) からエージェントのトランスクリプトを検索できる。Cursorはローカル検索インデックスを構築し、数千件の会話に対する高速な検索パフォーマンスを実現する。既存の会話内ではCmd+Fで検索が可能で、一致箇所の確認やスクロール中の検索継続に対応する。
さらに、プロジェクトとリポジトリのピッカーが再設計され、簡素化と機能強化が図られた。ピッカー内で GitHub、GitLab、Azure DevOps とのプロジェクト連携が可能になり、ワークフローの完結性が向上した。検索範囲は「This Computer」「Cloud」「Remote Machines」に限定され、より関連性の高い結果を表示する。最近使ったプロジェクトから削除したり、リモートオプションを一つのメニューに統合したりする機能も加わった。
クラウドエージェント向けには、ツール実行やファイル/シェル作業に関する既存のチームフックに加え、会話自体を監視・制御する新しいフックが追加された。これにより、プロンプト、応答、思考、サブエージェント、圧縮、ターン完了などのエージェント会話フローを観測・制御できる。beforeSubmitPromptやafterAgentResponseなどのフックは、出力と推論の観察、サブエージェントの制御、自己修正ループの構築を可能にする。
参考: Cursor Changelog — 2026年7月10日 09:00 (JST)