Googleは7月1日(現地時間)、6月に実施した主要なAI関連アップデートを複数発表した。PC上で直接動作するオンデバイスAIモデル「Gemma 4 12B」や、デスクトップ、モバイル、ブラウザを横断して動作するカスタムエージェント構築を可能にする「Gemini 3.5 Flash」のcomputer use機能の統合が柱。今回の更新は、AIがよりパーソナルなデバイスと統合され、ユーザーの日常業務にシームレスに溶け込む環境の実現を目指す。
Googleが発表したAI関連アップデートの中心は、デバイス上での高度なAI処理能力の提供と、マルチモーダルAIの汎用性の拡大にある。
より高度なローカルモデルとして、最新のオープンモデルであるGemma 4 12Bが注目される。このモデルは、わずか16GBのメモリでノートパソコン上で直接動作し、統一されたアーキテクチャとビジョン、ネイティブ音声処理を統合する。これは、クラウド依存を減らし、プライバシー保護と低レイテンシーを実現するオンデバイスAIの新たな標準を提示しており、エッジAI分野での技術的優位性を確立する動きとして注目される。
さらに、Gemini 3.5 Flashにはcomputer use機能が統合された。これにより、ユーザーはデスクトップ、モバイル、ブラウザ環境を横断して動作するカスタムエージェントを構築できるようになる。これは、AIが単なるツールに留まらず、多様なデバイスやプラットフォームをまたぐパーソナルアシスタントとしての役割を強化するものであり、ユーザー体験の劇的な向上が期待される。特に、オフィスワーカーやクリエイターにとって、作業フローの自動化や効率化に直結する可能性があり、業務プロセスの変革を促す技術として注目される。
開発者向けには、新しいGemini ImageモデルNano Banana 2 Liteが利用可能となり、さらにマルチモーダルモデルGemini Omni FlashがAPIでパブリックプレビューとして提供される。これにより、開発者はカスタムの動的なビデオワークフローを初めて構築できるようになる。これは、動画コンテンツ生成やインタラクティブメディア分野での新たなアプリケーション開発を促進し、クリエイティブ業界に大きな影響を与える可能性がある。
Android 17は、高速なマルチタスクを可能にするフローティングアプリウィンドウや、ピクチャーインピクチャー録画用のScreen Reactionsなど、多くの新機能を搭載する。セキュリティ機能も強化され、Pixelデバイスから順次展開し、2026年中に他の対象Androidデバイスにも提供される予定だ。これは、モバイルOSレベルでのAI統合の深化を示しており、ユーザーの生産性とセキュリティを向上させる。
教育分野では、NotebookLMが高度な推論、コード実行用セキュアクラウドコンピューター、チャート・スプレッドシート・スライドデッキ生成機能でアップグレードされた。教育者と生徒をサポートする新機能が導入されている。
参考: Google AI Blog — 2026年7月1日 09:00 (JST)