Vercel (ベアセル) は6月30日(現地時間)、開発者向けAIアシスタント「Vercel Agent (ベアセル エージェント)」の料金体系を更新したと発表した。これまでの1リクエストごとの固定料金制を廃止し、実行される作業の強度に応じた変動制のトークンベース「Vercel Token Rate (ベアセル トークン レート)」に移行する。これにより、事前購入や別途ウォレット管理は不要となる。
新たな料金体系では、従来の1リクエストあたり0.30ドルの固定料金が廃止され、100万トークンあたり0.25ドルのVercel Token Rateが導入される。この料金には、プロバイダーの推論コストが別途加算される。Vercel Token Rateは、各タスクに必要な実際の作業量に応じて課金が変動する仕組みだ。
具体的には、簡単な質問は低コストで済み、ログ、デプロイ、設定、ランタイムデータの読み込み、サンドボックスのスピンアップ、複数プロジェクトへの書き込みを伴う詳細な調査にはより多くの費用がかかる。これにより、Agentが実行した作業の「強度」に応じて支払う形となる。
Vercel Token Rateがカバーする範囲には、プロジェクトコンテキストへの参加(ログ、デプロイ、設定、ランタイムデータ)、プロジェクト全体でのカスタムモデルルーティングと実行、処理およびインフラストラクチャコストが含まれる。これは入力、出力、およびキャッシュされたトークンに適用され、プロバイダーの推論コストとは別に請求される。
新規のVercel Agentユーザーには、Vercel Token Rateが発表当日から適用される。既存のVercel Agentによるコードレビュー利用者は、今後30日間はリクエストごとの料金が継続される。この期間が終了すると、自動的に新しい料金体系に移行し、ユーザー側での追加の対応は不要となる。
この固定課金からトークン従量制への移行は、AIエージェントの利用コストを最適化し、予算設計の精度を高める上で重要である。開発チームは、より複雑なタスクには高いコストがかかることを考慮し、Agentの利用戦略をタスクの性質に応じて見直す必要が生じるだろう。これにより、AIの活用範囲を広げつつ、費用対効果を最大化するための賢明な運用が求められる。
参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年6月30日 09:00 (JST)