Latent Spaceは2026年6月26日(現地時間)、オープンAI(OpenAI)の社内AIモデル「Codex」のトークン出力量が2025年11月以降、各部門で大幅に増加したと報じた。特に研究部門では中央値で56倍に拡大し、顧客サポート部門で32倍、エンジニアリング部門で27倍、法務部門で13倍に増加したと伝えられている。これは、組織内でのAIエージェント活用が急速に進展している現状を示唆している。

Latent Spaceの2026年6月26日(現地時間)の報道によると、オープンAIの内部ユーザーにおけるAIモデル「Codex」の合計トークン出力量が2025年11月以降、各部門で急増している。

2025年11月以降の利用を比較すると、研究部門の中央値使用量は56倍に達した。顧客サポート部門は32倍、エンジニアリング部門は27倍にそれぞれ増加し、法務部門も着実に伸び、13倍に拡大した。この数値は、社内でのAIエージェントの浸透が、特定の部門だけでなく組織全体に及んでいることを示唆している。

外部からの分析では、オープンAIが「すべての部門で」エージェントが業務を変革していると述べていること、そしてCodexがより長期的で部門横断的なタスクに使用されていることが指摘された。内部トークン消費量の増加、特に研究チームによる増加と、スキルおよび同時実行エージェントのようなパターンが強調されている。この急増は、単なるツールとしての利用に留まらず、AIが業務プロセスそのものに深く組み込まれ、自律的な作業遂行を担う「AIエージェント」としての役割を拡大している構造的意義を浮き彫りにしていると見られる。

各部門における利用状況の差も興味深い。研究部門の56倍という突出した伸びは、コード生成、データ分析、仮説検証といった中核にAIが不可欠な要素として導入され、創造的・探索的作業を加速させている状況を示唆する。一方、顧客サポート部門の32倍は、FAQ応答、問い合わせ分類、問題解決アシストなど、定型的かつ大量の処理が求められる業務の効率化に貢献していると考えられる。エンジニアリング部門の27倍は、開発プロセスの各段階における生産性向上、例えばコードレビュー支援やデバッグ、テストケース生成などにAIが活用されていると見られる。

対して、法務部門の13倍という伸びは、他の部門と比較して緩やかではあるものの、契約書レビュー、法令調査、ドキュメント作成といった専門的かつ厳密な作業においてもAIが導入され、効率化に寄与していることを示す。法務分野においては、倫理的配慮や正確性への要求が特に高いため、AI導入に際してはより慎重な検証プロセスが踏まれている可能性が考えられる。

これらのデータは、企業組織においてAIエージェントが個別のタスク補助から、より複合的で連続的な業務遂行へと役割を拡大している現状を示している。特に、研究チームの利用急増は、AIが単なる効率化の手段に留まらず、新たな知識や価値を創造するプロセスにおいても中心的な役割を果たす可能性を示唆する。このようなAIエージェントの組織内浸透は、業務効率の大幅な向上だけでなく、組織全体の意思決定の迅速化、専門業務の質の向上、さらには従業員がより高度で創造的な業務に集中できる環境を創出すると見られる。


参考: Latent Space (アーカイブ) — 2026年6月26日 10:12 (JST)

原文ハイライト

"OpenAI reports median internal Codex output tokens grew 56x in Research"

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