OpenAIは2026年8月9日(現地時間)、最高財務責任者(CFO)のサラ・フライヤー (Sarah Friar) 氏が、AIを基盤とした財務機能の構築に関する5つの教訓を公式ブログで発表した。同氏は、企業財務をリアルタイム機能として捉え、意思決定の迅速化と効率性向上を可能にするAI活用財務機能の重要性を強調している。
フライヤー氏は、AIネイティブな財務機能の構築に向け、ゼロデイ決算 (zero-day close)と自動化された継続的な予測更新 (automated, continuously updated forecasting)の2つの目標を設定したことを明らかにした。ゼロデイ決算は、企業の財務状況をリアルタイムで、整合性が取れ、追跡可能な形で提供することを目的としている。継続的な予測は、事業の変化、今後の可能性、意思決定による結果の変化を示すことを意図するものです。
これらの取り組みにより、OpenAIの財務チームの業務は、静的なスプレッドシートや手作業による情報検索から、ビジネスの全コンテキストとデータに基づいたライブツールへと変化した。財務専門家が自身の業務に必要なツールを構築し、専門知識をさらに活用できるようになったと指摘する。
フライヤー氏は、AIネイティブな財務機能の実現には、新技術の導入だけでなく、重要な意思決定を中心に業務を再設計し、実験の余地を与え、明確な説明責任を構築し、AIが完了する業務の信頼性を測定して明確な投資収益率 (ROI) を示すことが必要であると述べた。
実践的な教訓として、同氏は、全従業員にAIへのアクセスを提供し、使用する理由を作り出すこと、意思決定を中心にワークフロー全体を再設計すること、財務専門家がツールの構築者となることなどを挙げている。特に、財務専門家がChatGPT WorkやCodexといったツールを用いてカスタムAIダッシュボードやツールを構築し、従来のExcelモデルやPowerPointからライブダッシュボードへの移行が進んでいる。
参考: OpenAI Blog — 2026年8月10日 10:00 (JST)
原文ハイライト"Five lessons for CFOs redesigning work around artificial intelligence."