エコ・ウェーブ・パワー (Eco Wave Power) は2026年6月22日(現地時間)、NVIDIAのAIインフラストラクチャとデジタルツイン技術を活用し、海洋波力からクリーンな電力を生成する技術を開発していると発表した。同技術は既存の海洋インフラを利用し、電力需要が増大する地域への供給を目指す。

エコ・ウェーブ・パワーは、NVIDIA Inception startup programのSustainable Futures initiativeメンバー企業である。同社の技術は、防波堤や護岸に設置された非侵襲性の浮体構造物(フローター)で波のエネルギーを捕捉し、陸上のセンターで管理・配電する。これにより、高価なハードウェアを嵐から保護する。共同創業者兼最高経営責任者 (CEO) のインナ・ブレイバーマン (Inna Braverman) 氏は、波力エネルギーは存在する再生可能エネルギー源の中で最大級の一つであり、太陽光エネルギーと比較して24時間発電可能であると述べた。

同社は、NVIDIA Omniverseライブラリを使用して波のパターンと浮体インフラのデジタルツインを構築している。これにより、物理的な設置前に波の状態、構造物の挙動、展開構成、運用シナリオをシミュレーションし、エンジニアリングの最適化、展開リスクの低減、インフラ計画の加速を図る。また、NVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティングとAI技術により、予測分析、異常検出、環境予測、予知保全を通じて、波力エネルギーシステムのリアルタイム最適化を実現している。

エコ・ウェーブ・パワーは、イスラエルのヤッファ港 (Jaffa Port) でEDF Power SolutionsおよびIsraeli Energy Ministryと共同でプロジェクトを運営し、米国のロサンゼルス港 (Port of Los Angeles) ではアルタシー (AltaSea) およびShellと共同で開発を進めている。ポルトガル (Portugal) のレイショエス港 (Port of Leixões)、台湾 (Taiwan) のスアオ港 (Suao Port)、インド (India) のムンバイ (Mumbai) ではBharat Petroleumと新たなプロジェクトを開発中である。ブレイバーマン氏は、多くのデータセンターが冷却と水の必要性から沿岸部に移転しているため、AI工場を波力エネルギーに直接接続する可能性に言及した。ロサンゼルス港では、データセンターの唯一の電源として波力エネルギーを活用するパイロットプロジェクトが進行中である。


参考: NVIDIA Blog (AI) — 2026年6月22日 22:00 (JST)

原文ハイライト

"Wave energy is one of the largest renewable energy sources that exists"

この記事をシェア
X はてブ LinkedIn