Anthropic(アンソロピック)は10月27日(現地時間)、メディアLatent Space(レイテント・スペース)のポッドキャストに、エンジニアリング責任者のカトリン・レス (Katelyn Lesse) 氏とプロダクト責任者のアンジェラ・ジャン (Angela Jiang) 氏が出演した。両氏は、AIエージェントのエンジニアリングと、基盤モデルClaudeの開発戦略について説明。特に、モデルの安全な展開と信頼性向上を目指し、「脳と手」を分離する設計思想を強調した。
Anthropicは、最新モデル「Opus 5.5」の開発過程で、モデルの品質と運用コストの両面を重視したと説明した。同社によると、新モデルは旧バージョンよりも運用コストが低い。APIの統合においては、モデルの推論を抽出から保護する仕組みや、キャッシュされたコンテキストの利用が費用削減に寄与するとしている。
AIエージェントの設計における中核的なモデルとして「脳と手」の概念が紹介された。Managed Agentsにおいて、Anthropicはセッションログとハーネスを、コードを実行するサンドボックスから分離している。この分離は、セキュリティとパフォーマンスの両面で利点があるという。サンドボックスはサービス認証情報を受け取らず、認証情報はプロキシを介して別途管理される。これにより、生成されたコードが認証情報を読み取るリスクを低減する。
また、以前のアプローチではエージェント全体がサンドボックス内に配置されていたが、この分離により、環境の起動やエージェントの実行にかかる初期の応答時間を短縮し、信頼性を向上させることが可能になったと説明した。Managed Agentsは、メモリ機能やマルチエージェントワークフローの基盤も提供する。「Dreaming」機能は、あるエージェントが別のエージェントの過去の作業を検査し、記憶を書き戻すことで実装されている。ロードマップにおいては、メモリと学習が引き続き重要である一方、モデルリリースの複雑化に伴い、安全性が喫緊の課題としてより多くの注目を集めていると述べた。
参考: Latent Space — 2026年10月28日 03:53 (JST)
原文ハイライト"Separating the Brain from the Hands"