Supabaseは2026年10月1日(現地時間)、年次イベント「Supabase Select 2026」にて、アプリケーション開発と運用を効率化する新機能群を発表した。今回の発表では、スキーマと設定をコードで管理する「コードファースト」のアプローチを強化し、AIエージェント連携、高可用性Postgres、新しいストレージエンジンなどを導入する。
Supabaseは開発者がバックエンドをより効率的に構築し、運用できることを目指している。発表された新機能群は主に「Build anything」Operate with confidenceScale without limitsの3つのカテゴリに分けられる。
「Build anything」のカテゴリでは、DockerデーモンなしでネイティブプロセスとしてローカルのSupabaseを実行できる機能がアルファ版で提供される。これにより、複数のローカルインスタンスを同時に実行可能となる。Declarative Schemas 2.0では、スキーマをSQLファイルとして記述し、pg-deltaがマイグレーションを生成する。また、データベースの隣でウェブサービスやエージェントを任意の言語で実行できるSupabase Computeがプライベートアルファで提供される。
Operate with confidenceでは、AIエージェントがプロジェクトのヘルス、セキュリティ、パフォーマンス、リソースをチェックするためのプロンプトが利用可能となり、Claude、Codex、Cursorで実行できる。また、Data API、Auth、Storage、Edge Functionsのエラーレートを検知するHealth Check Advisorsが強化された。SQLエディタの次期バージョンである「Explorer」と「Notebooks」は10月12日まで全てのプロジェクトに展開される予定で、ログやデータベースのクエリを同一ワークスペースで行い、調査結果をチームで共有可能なノートブックとして保存できる。その他、有料プロジェクトやデータ削除SQL実行前に確認を求めるMCP Elicitationsも導入された。
Scale without limitsの発表では、マルチノード高可用性Postgresである「Multigres」がプライベートアルファで提供される。これはVitessチームによって開発され、ノード障害時に数秒でレプリカを昇格させる。また、テーブル肥大化やVACUUMを回避するPostgres向けストレージエンジン「OrioleDB」がパブリックベータで利用可能となった。
参考: Supabase Blog (アーカイブ) — 2026年10月2日 10:50 (JST)