OpenAIは2026年8月26日(現地時間)、同社初のカスタム推論チップ「Jalapeño (ハラペーニョ)」の初期テスト結果を発表した。Jalapeñoは、AI推論において業界をリードする速度と効率性を示し、既存ハードウェアシステムが抱えるスループットとレイテンシのトレードオフを解消する性能を持つとしている。消費電力あたりのAI処理量を増やし、応答時間の短縮を実現した。

Jalapeñoは、GPT-OSS 120B、DeepSeek R1、Kimi K2.5 1Tといったモデルで性能を発揮する。ピークスループット時において、比較システムよりも消費電力あたりのAI処理量を1.5倍から1.9倍向上させ、エンドツーエンドのレイテンシを1.7倍から3.6倍低減した。特に高いインタラクティブ性が求められるワークロードでは、2.1倍から4.1倍の性能向上を達成した。

OpenAIは、チップ、メモリ、ネットワーク、サービングソフトウェア、システム全体を統合して設計するフルスタックアプローチを採用している。Jalapeño (ハラペーニョ) は、このアプローチが現実のワークロードから得られる知見を各層の改善に活用する利点を示すものだという。

Jalapeñoの開発にはAIが直接的に貢献しており、AIを活用することで初期設計からテープアウトまでを9ヶ月で完了した。また、AIがチップの算術回路を最適化し、スケジュールの範囲内でより高い演算性能をチップに組み込むことを可能にした。AIは、特定のGPT-OSSのブロックにおいて、AIが生成した実装が既存の人間が書いた実装よりも1.5倍から1.8倍高速に動作することを示している。

OpenAIは今後数か月のうちにJalapeñoの展開を拡大し、顧客向けに、より高速で高性能かつ高効率な製品を提供する計画である。


参考: OpenAI Blog (アーカイブ) — 2026年8月27日 09:00 (JST)

原文ハイライト

"Jalapeño’s first results show industry-leading speed and efficiency in AI inference"

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