NTT DATA Groupは7月22日(現地時間)、OpenAIのCodexを約9,000人の従業員に導入し、複雑なインシデント分析作業を大幅に効率化したと発表した。これまで経験豊富なエンジニア5人が3日を要していた分析が、Codexの活用により30分で完了可能になったという。同社は全社的に導入済みのChatGPT Enterpriseを基盤として、AI活用を推進している。

NTT DATA Groupは2025年5月、OpenAIとのグローバル戦略的パートナーシップを締結した。同社はChatGPT Enterpriseを全社に展開し、その導入を支援するため、社内にOpenAI Center of Excellence (CoE)を設立している。CoEはライセンス配布、技術検証、ユースケース開発、利用状況の監視などを担当する。

社内調査では、ChatGPT Enterpriseについて96%以上の回答者が満足し、95%以上が生産性向上を報告した。これらの経験が、Codexへの明確に定義されたタスクの委譲に繋がった。Codexは単なるコーディングアシスタントに留まらず、命令に基づいて独立して調査、実行、テスト、修正を行うagentic capabilityを持つことが確認されたという。NTT DATA GroupのAI Technology Departmentの佐藤 宏明氏は、Codexが全社のAIに対する考え方を変えたと述べている。

同社は「Client Zero」アプローチに基づき、自社を最初の顧客と見なし、従業員が日常業務でAIをテストすることを奨励している。これによりCodexの利用はエンジニアリング分野を超え、非技術職の従業員にも拡大している。非技術職は、軽量ツールの構築、大量ファイルの整理、Excelでのデータ分析、ドキュメントの要約、定型プロセスのスクリプト化などにCodexを活用。例えば、クレジットカード明細から交通費を抽出し、旅費精算書に転記する作業にも用いられている。

全従業員が安全にCodexを使用できる環境を整備するため、OpenAI CoEはセキュリティガイドラインと実践的なガイダンスを策定した。これらのガイドラインは、使用できるデータ、接続可能なシステム、ネットワークトラフィック管理、サンドボックスモードの適用、自動化の適切なレベル、人間によるレビューの必要性などを明確にしている。この基盤のもと、Codexの導入は先進的なユースケースを超え、約9,000人の従業員の日常業務の一部として定着している。


参考: OpenAI Blog — 2026年7月22日 22:00 (JST)

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