Agility Robotics(アジリティ・ロボティクス)は7月7日(現地時間)、特別買収目的会社 (SPAC) であるChurchill Capital Corp XI(チャーチル・キャピタル・コープXI)との合併を通じ、上場することで合意した。この取引により、同社は事前株式評価額25億ドルと評価され、6億2000万ドルを超える調達を見込む。Foxconn(フォックスコン)が主導するPIPE (Private Investment in Public Equity) 資金調達からは約2億ドルが供給される予定だ。
合併完了後、結合会社はAgilityとして運営され、北米の主要証券取引所にティッカーシンボルAGLTで上場する。
オレゴン州に拠点を置くAgility Roboticsは、製造、流通、物流アプリケーション向けに設計されたヒューマノイドロボットDigitを開発している。Agility Roboticsによると、DigitはSchaeffler(シェフラー)、GXO(ジーエックスオー)、Toyota Motor Manufacturing Canada(トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・カナダ)、Mercado Libre(メルカド・リブレ)などの顧客企業で既に商業環境に導入されており、9箇所の顧客施設で合計65,000時間以上の稼働実績を持つ。また、次世代ロボットDigit v5については、契約上のマイルストーンを条件として、3億ドルを超える複数年契約の受注を確保しており、30社以上の顧客パイプラインを有している。
Agility RoboticsのCEO、Peggy Johnson(ペギー・ジョンソン)氏は、ヒューマノイドロボットが商業導入の重要な転換点にあるとの見方を示した。Digit v5は、世界初のAI対応協調安全ヒューマノイドロボットとなるよう設計されており、ロボットと人間が共有の産業環境で協働できるとしている。同社のロボットは、商業展開から収集されたデータを用いて開発された知覚、推論、運動能力を組み合わせた独自の物理AIプラットフォームによって支えられている。
同社はGoogle DeepMindおよびNvidiaとの協業も強調しており、Nvidiaは物理AIとヒューマノイドロボット向けの安全プラットフォーム「Nvidia Halos」のローンチパートナーとしてAgility Roboticsを選定している。商業生産を支えるため、Agility Roboticsは年間最大10,000台のヒューマノイドロボットを生産可能な製造施設RoboFabを設立した。また、フリート管理および展開のためのクラウドベースプラットフォームAgility Arcも提供している。Digitの部品の約75パーセントは米国内で調達されている。両社の取締役会はこの取引を全会一致で承認しており、株主承認や規制当局の審査などを経て年内に完了する見込みだ。
参考: roboticsandautomationnews.com — 2026年7月7日 22:52 (JST)