Crunchbase Newsは2026年6月26日(現地時間)、黒人創業者へのベンチャー投資の現状を巡り、複数のベンチャー投資家が資金調達における構造的格差の是正を訴えたと報じた。投資家らは、既存ネットワークに限定されないソーシングの必要性や、創業者たちが資金調達に臨む以前に直面する障壁の解消が主要な論点であると指摘している。

記事はCrunchbaseのデータに基づき、黒人創業者へのベンチャー資金が依然として著しく少ない現状を明らかにし、その背景と改善策に焦点を当てている。

Seae Venturesのパートナーであるアリアンヌ・キダー氏は、資金供給が引き締められる局面において、ベンチャー業界が慣れたネットワークに回帰する傾向があると述べた。同氏は、多様な視点を持つ創業者の中にこそ、市場を上回るリターン(アルファ)が見出される可能性が高いと指摘する。同社はこれまで9名の黒人創業者による事業を支援してきた。

Lobby Capitalのパートナーであるデビッド・ホーニック氏は、既存のネットワークが資金提供の機会を制限しているとの見方を示す。同氏の会社は、見過ごされがちな創業者を支援するイベント「Lobby: Elevate」を開催し、意図的な機会創出の重要性を強調している。

Fictive Venturesの共同創業者兼ゼネラルパートナーであるブラーム・ローズ氏は、2020年夏に多くの企業が表明した黒人創業者支援のコミットメントはパフォーマンス(performative)に過ぎず、長期的な改善には真に構造的な変化が必要であると主張した。特に、「ウォームイントロネットワーク」がベンチャー投資における最大のフィルターとなっていると指摘している。

複数の投資家は、黒人創業者にまつわる課題として、エリート大学からの採用偏重や、テックエコシステムが一部の創業者にとって排他的に感じられる環境が、キャリア選択に影響を与えていると説明する。また、黒人創業者は常に厳しい精査に直面するため、控えめな資金調達計画を立てがちであるという点も指摘された。


参考: Crunchbase News (アーカイブ) — 2026年6月26日 20:00 (JST)

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