NVIDIAは2026年6月22日(現地時間)、Los Alamos National Laboratory (LANL) がHPEと共同で構築する新たなスーパーコンピューター「Mission」「Vision」「Veritas」に、NVIDIA Vera CPUが採用されると発表した。これらのシステムは、科学的発見を加速し、科学分野でのエージェントAIの活用を目指す。
Mission、Vision、Veritasの各スーパーコンピューターは、HPE Cray Supercomputing GX5000アーキテクチャとNVIDIA Vera Rubinプラットフォームを利用する。NVIDIA Vera Rubinプラットフォームは、NVIDIA Vera CPU、NVIDIA Rubin GPU、NVIDIA Quantum-X800 InfiniBand networkingを統合する。MissionにはNVIDIA Vera Rubin GPUノードと2,300基のスタンドアロンNVIDIA Vera CPUが、Veritasには約1,150基のスタンドアロンNVIDIA Vera CPUが搭載される。VeritasはLaboratory Directed Research and Developmentプログラムを支援し、科学向けエージェントAIの加速に貢献する。
ロスアラモス国立研究所 (Los Alamos National Laboratory) の初期テストでは、NVIDIA Vera CPUがURSA (Universal Research and Scientific Agent) ワークロードにおいて、Crossroads x86スーパーコンピューターのCPUと比較して7倍高い性能を示した。また、オープンソースのモンテカルロ熱伝達シミュレーションツール「Branson」では、Crossroads x86スーパーコンピューターのCPUより3倍以上の性能を記録した。NVIDIA Vera CPUはカスタムのOlympusコア、LPDDR5メモリ、高速オンチップファブリックを特徴とする。単一のVera CPUは、単一ソケットのx86ベースCPUと比較して3倍以上の性能を発揮し、コアあたり4倍以上、ノードあたり6倍のメモリを提供する。
MissionとVisionはともに2027年に稼働開始予定である。MissionはNational Nuclear Security AdministrationのAdvanced Simulation and Computing programにおける5番目のAdvanced Technology Systemとして、機密性の高い国家安全保障ワークロードでCrossroadsを置き換える。Visionは基礎科学、材料科学、核科学、エネルギーモデリング、生物医学研究、AIなどのリソースとして機能する。これらのスーパーコンピューターは、2024年に設置されたHPE Cray EXスーパーコンピューター「Venado」を基盤としている。VenadoはNVIDIA GH200 Grace Hopper SuperchipsとNVIDIA Grace CPU Superchipsを搭載している。
参考: NVIDIA Blog (AI) (アーカイブ) — 2026年6月22日 22:00 (JST)