Moonshot AIは2026年6月12日(現地時間)、1兆パラメータを有するオープンソースのコーディングモデル「Kimi-K2.7-Code」を、同社KimiプラットフォームAPIおよびHugging Faceでリリースした。前世代モデルと比較して、推論トークン使用量を30%削減しながら、ベンチマークスコアを大幅に向上させた。商用利用を許諾するModified MIT Licenseのもとで提供される。

北京を拠点とするMoonshot AIは、Kimi-K2.7-CodeがAI支援プログラミングの効率性と能力を高めることを目指すと発表した。同社によると、このモデルは推論トークンの使用量を30%削減し、開発者はより少ない計算リソースで優れた結果を得られるとしている。Kimi-K2.7-Codeは、320億のアクティブパラメータを持つ合計1兆のパラメータを備えたMixture-of-Experts (MoE) アーキテクチャを採用している。

ベンチマークテストでは、前モデルK2.6からの顕著な改善が報告された。Kimi Code Bench v2で21.8%、Program Benchで11.0%の向上が見られた。特にMLS Bench Liteでは31.5%の改善を記録し、Python、Rust、Goといった複数のプログラミング言語におけるタスク処理精度が大幅に向上したことを示している。推論トークンが30%削減された点は、AIモデルが問題解決に過剰なトークンを費やす「オーバーシンキング」と呼ばれる問題を解決するもので、これにより計算コスト、レイテンシ、API費用が削減される。

Moonshot AIは2023年にZhilin Yang氏によって設立され、Kimiチャットボットを中心に事業を展開してきた。オープンウェイトモデルのリリースは2025年半ばのK2シリーズから始まり、2025年7月にK2ベースモデル、同年11月にK2 Thinking、2026年1月にK2.5、同年4月にK2.6がリリースされた。K2.7-Codeは1年足らずで5番目の主要リリースとなる。同社はエージェント機能、拡張コンテキスト処理、マルチモーダル入力をモデルの三本柱として位置付けており、K2.7-Codeは特にエージェント機能と長文コンテキスト処理に注力していると説明されている。


参考: cryptobriefing.com — 2026年6月12日 22:26 (JST)

原文ハイライト

"Moonshot AI reports a 21.8% gain on Kimi Code Bench v2"

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