OpenAIは2026年6月11日(現地時間)、グローバル金融機関BBVAがOpenAIとの戦略的提携を通じ、顧客体験、業務効率、従業員の働き方など、あらゆる側面で人工知能 (AI) を中心とした銀行業務への変革を進めていると発表した。BBVAは過去10年間のデジタルバンキング開拓を経て、このAIを活用した変革を加速させる段階に入り、OpenAIは2025年末までにこの提携が広範な戦略的アライアンスに発展すると伝えている。
1857年創業のグローバル金融機関であるBBVAは、過去10年間のデジタルバンキング開拓後、人工知能 (AI) を活用した銀行業務変革の新段階に入った。この変革を加速するため、BBVAとOpenAIは戦略的提携を結び、顧客体験、オペレーション、ソフトウェア開発、従業員の日常業務にAIを統合することを目指している。
両社のチームは共通の優先事項と長期的な変革イニシアティブで連携。OpenAIは、2025年末までにこの提携がBBVAのAI変革ロードマップザ・エイト (The Eight)を中心とする広範な戦略的アライアンスに発展すると発表した。「ザ・エイト」は、顧客体験から商業銀行業務、リスク管理、オペレーション、ソフトウェア開発、従業員の生産性まで、銀行業務をエンドツーエンドで再設計する。BBVAは、AIを単なる技術イニシアティブとしてではなく、組織のあらゆる層で銀行業務のあり方を再考している。
BBVAとOpenAIの関係は2024年に開始され、当初はチャットGPTエンタープライズ (ChatGPT Enterprise) を3,000人の従業員に展開した。現在では、世界中で100,000人以上の従業員がChatGPT Enterpriseを使用しており、BBVAは金融分野における生成AIの最大規模の企業導入事例の一つとなっている。法的、リスク、エンジニアリング、オペレーション、財務、マーケティング、顧客サービスなどのチームがChatGPTを日常業務に統合している。この導入により、高度に規制された組織内で生成AIを安全に規模化し、ビジネス全体で測定可能な業務上の影響をもたらすことが示された。BBVAは、AI導入戦略を信頼、ガバナンス、構造化された学習の3つの柱に基づいて構築した。
BBVAの従業員は、法的、リスク、顧客サービス、財務、マーケティングなど、特定のワークフローに合わせてカスタムGPTを作成している。これまでに20,000以上のGPTが作成され、そのうち約4,000が世界中のチームで頻繁に使用されている。信用リスク部門ではクレジット・アナリシス・プロGPT (Credit Analysis Pro GPT) を開発し、年次報告書やESG開示、メディア報道から非構造化データを抽出・分析することで評価を加速している。法務サービスではリテール・バンキング・リーガル・アシスタントGPT (Retail Banking Legal Assistant GPT) が支店マネージャーから年間約40,000件寄せられる顧客関連の法的問い合わせへの回答作成を支援している。ペルーでは、3,000人以上の従業員が社内AIアシスタントを使用し、平均問い合わせ対応時間を約7.5分から約1分に短縮した。これは約80%の効率向上に相当する。
参考: OpenAI Blog (アーカイブ) — 2026年6月12日 00:00 (JST)
原文ハイライト"BBVA puts AI at the core of banking with OpenAI"