NVIDIAは2026年5月31日(現地時間)、透明性、効率性、専門性を持つAIエージェントの開発を可能にするオープンモデル、データ、ライブラリの「NVIDIA Nemotron 3」ファミリーを発表した。このモデル群はNano、Super、Ultraの3サイズで提供され、ハイブリッド潜在混合エキスパート(MoE)アーキテクチャを採用している。

NVIDIAが発表したNemotron 3ファミリーは、開発者が信頼性の高いマルチエージェントシステムを大規模に構築・展開できるよう設計されている。同社創業者のジェンスン・フアン氏は、オープンイノベーションはAIの進歩の基盤であると述べ、Nemotronが高度なAIをオープンプラットフォームに変革すると説明した。

Nemotron 3ファミリーは、300億パラメータ規模で最大30億パラメータを活性化する「Nemotron 3 Nano」、約1000億パラメータで最大100億パラメータを活性化するNemotron 3 Super、そして約5000億パラメータで最大500億パラメータを活性化するNemotron 3 Ultraで構成される。

Nemotron 3 Nanoはすでに提供されており、ソフトウェアデバッグ、コンテンツ要約、AIアシスタントワークフロー、情報検索などのタスク向けに最適化されている。このモデルはNemotron 2 Nanoと比較して最大4倍のトークンスループット向上を実現し、推論コストを最大60%削減する。また、100万トークンのコンテキストウィンドウを持つ。Nemotron 3 SuperとUltraは、NVIDIA Blackwellアーキテクチャ上でNVIDIAの4ビットNVFP4トレーニング形式を使用し、メモリ要件を削減しトレーニングを高速化する。

NVIDIAはまた、AIエージェントのカスタマイズ向けに、3兆トークンに及ぶ新しいNemotron事前学習・事後学習・強化学習データセット、および安全性を評価するためのNemotron Agentic Safety Datasetを公開した。開発を加速させるため、NeMo GymとNeMo RLのオープンソースライブラリ、NeMo Evaluatorも提供されている。これらのツールとデータセットはGitHubとHugging Faceで利用可能。Nemotron 3は、LM Studio、llama.cpp、SGLang、vLLMによってサポートされる。

Accenture、Cadence、CrowdStrike、Cursor、Deloitte、EY、Oracle Cloud Infrastructure、Palantir、Perplexity、ServiceNow、Siemens、Synopsys、Zoomなどの初期採用企業が、Nemotronファミリーのモデルを製造、サイバーセキュリティ、ソフトウェア開発、メディア、通信などの業界のAIワークフローに統合している。


参考: nvidianews.nvidia.com (アーカイブ) — 2026年6月1日 11:00 (JST)

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