Crunchbase Newsは5月26日(現地時間)、新規株式公開(IPO)市場が、一部の注目企業の上場は見られるものの、全体として縮小傾向にあると報じた。Earlyasset創業者のショーン・バーキューソン氏の寄稿は、過去30年間でIPOの敷居が大幅に上昇した結果、多くの中規模企業が上場機会を失っている現状を浮き彫りにした。これにより、株主の流動性確保が困難になっていると指摘されている。

バーキューソン氏は、SpaceX、OpenAI、Anthropicといった大企業の新規株式公開(IPO)が注目を集める一方で、これらは例外であり、市場全体の傾向は異なると指摘している。実際、1996年には8,000社以上が米国市場に上場していたが、現在は4,000社未満に減少した。また、1980年には約6,400万ドル(今日の価値)の売上で公開できた企業が、現在ではより大規模でなければ上場に至らない状況となっている。

この構造的な変化により、年間数千万ドルから数億ドルの売上を持つ成長企業が非公開のままでいることが多く、その結果、従業員やベンチャーキャピタルのゼネラルパートナーは保有株式の流動性を確保するのに苦慮している。Caplightのデータによれば、前四半期のベンチャーセカンダリー取引量の90%は、わずか15社に集中しており、その他の多くの企業にとっては、この市場が十分に機能しているとは言えない現状が示されている。

バーキューソン氏は、現在の断片化された私設セカンダリー市場が、1800年代後半にニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange)の上場敷居が高かった時代に、ブローカーが路上(Curb)で取引を開始したカーブマーケット(Curb Market)に類似していると分析する。当時のカーブマーケットが後にアメリカン証券取引所(American Stock Exchange)へと発展したように、現在の私設セカンダリー市場も、実体経済のニーズに応える形で組織化され、より効率的な市場へと進化する可能性を示唆している。

なお、ショーン・バーキューソン氏は、Earlyassetの創業者兼マネージングパートナーとして、このベンチャーセカンダリー市場のインフラ構築と投資に携わっている。


参考: Crunchbase News — 2026年5月26日 20:00 (JST)

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