Notionは2026年5月11日(現地時間)、ソフトウェアエンジニアのライアン・ナイストロム氏を通じて、同社がAI開発において「spec-first development(仕様先行開発)」ワークフローを実践していることを明らかにした。この手法では、AIを用いたコーディングエージェントがコードの生成と検証を担い、エンジニアはアイデアの創出と思考により集中できる。Notion AIやCustom Agentsといったツールを活用し、開発プロセスの効率化を目指す。
Notionのソフトウェアエンジニアであるライアン・ナイストロム氏は、同社がAIエンジニアリングにおいて、エージェントを活用した新たな開発ワークフローを実践していると説明した。ナイストロム氏は2024年12月にNotionが買収したCampsiteの共同創業者であり、現在はNotion AIおよび2026年2月にローンチされたCustom Agents機能の開発に貢献している。同氏は現在、NotionのCI(継続的インテグレーション)時間を現在の4分の1に短縮するProject Afterburnerも推進している。
この新しいワークフローでは、Notion AIのCustom Agentが、SlackやGitHub、Honeycombのメトリクス、前日の会議議事録などから情報を収集し、日次スタンドアップの事前資料を作成する。また、Notionの内部システム「Boxy」は、エンジニアがNotionのコメント内でOpenAIのCodexに@メンションすることで、スクリーンショット付きのプルリクエストを約20分で生成することを可能にしている。
中心となるspec-first developmentワークフローは、アイデアをOpenAIのWhisper(音声文字変換)に入力して音声認識させ、OpenAIのCodexがこれを適切な仕様としてフォーマットする。その後、その仕様をリポジトリにコミットし、エージェントが自律的に実装と検証を行う。エージェントがコード生成を担う時代において、高速なCIは極めて重要であるとナイストロム氏は指摘した。また、エージェントに対して推論の根拠を説明させる方法も開発されている。
ナイストロム氏は、エンジニアリングマネージャーや上級役員も継続的にコードを書き続けることの重要性についても言及した。
参考: Lenny’s Newsletter — 2026年5月7日 10:39 (JST)
原文ハイライト"spec-first development"