Perplexityは10月15日(現地時間)、プロおよびAPIユーザー向けサービスでNVIDIAのNemotron 3.5 Super VLモデルをプラットフォームに統合したと発表した。同時に、エージェントシステムの中核をなす社内サンドボックス「SPACE」をApache 2.0ライセンスでオープンソース化したことも明らかにした。両施策は複雑なタスクに対応できる環境の提供と、エージェント技術の透明性向上を狙ったものと見られる。

NVIDIA Nemotron 3.5 Super VLは、複雑な推論タスクで高い性能を発揮するとされるモデルで、PerplexityのProおよびMaxサブスクライバーはモデルピッカー内の「Thinking」トグルから利用できる。質問応答やコード生成、データ分析といった高度な処理で、モデルの推論能力を活用できるとしている。複雑な推論タスクへの対応力は、エージェントが多段階の作業を自律的に遂行する上で重要な要素になるとみられる。この機能は同社のAgent APIを通じて外部開発者にも提供され、企業や研究機関が自社システムにエージェント機能を組み込む際の選択肢が広がる見込みだ。

オープンソース化された「SPACE」は、Perplexity Computerと呼ばれるエージェントシステムを支える基盤技術で、各タスクを分離されたFirecrackerマイクロVM内で実行する設計となっている。各マイクロVMは互いに独立し、認証情報やネットワークのエグレス(外部へのデータ送信)は外部で厳格に管理される。エージェントが未知のコードを実行する機会が増える中、こうした分離構造は信頼性を担保する基盤になるとみられる。Perplexityが実施した敵対的テストでは、9つの異なるモデル構成による合計108回の脱出試行が行われたが、ホストシステムへの到達は一度も確認されなかったという。ライセンスはApache 2.0。

SPACEはステートフルな分岐作業にも対応しており、開発者は特定のエージェントの状態を保存した上で複数の実行パスを分岐させ、並行してテストすることができる。デバッグや実験、異なるシナリオでのエージェントの振る舞い検証に活用できるとしている。この仕組みにより、エージェントベースのシステムの開発サイクルが短縮される可能性がある。Perplexityは開発者向け統合を既に開始しており、今後はコミュニティからの貢献を通じて、より多くの開発者がエージェント技術の構築にSPACEを活用できるよう普及を進める方針を示した。


参考: headsupai.io — 2026年10月15日 23:47 (JST)

原文ハイライト

"Perplexity open-sourced SPACE, the in-house sandbox platform powering Perplexity Computer, under Apache 2.0."

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