Supabase(スーパーベース)は2026年10月15日(現地時間)、決済プラットフォームStripe(ストライプ)のストライプ・データ・パイプライン(Stripe Data Pipeline)との連携を発表した。これにより、Stripeの決済データをStripe Dashboardから直接Supabaseプロジェクトへリアルタイムで同期することが可能になる。開発者はWebhooks(ウェブフック)やAPIレート制限の管理なしに、顧客やサブスクリプションデータなどを自身のデータベース内で活用できるようになる。
この新たな連携により、Stripeの決済に関する過去データは自動的にバックフィル(過去データの埋め戻し)され、その後も継続的にリアルタイムで同期される。料金、払い戻し、紛争、顧客、サブスクリプション、請求書などのStripeデータは、SupabaseのPostgres(ポストグレス)データベース内の専用スキーマ「stripe_sdp」に、それぞれの情報に応じたテーブルとして格納される。これらのデータは、Supabaseプロジェクト内の他のテーブルと同様に標準SQLでクエリ(問い合わせ)や分析が可能となる。
Supabaseは、この連携におけるセキュリティを確保するための準備を講じている。接続されるプロジェクトには、アクセスが専用スキーマ「stripe_sdp」に限定された「stripe_sdp」ロールが新たに作成される。Stripeからの接続には、保存されたデータベースパスワードではなく、短期間のみ有効なトークンが使用され、通信の機密性を保つためにSSL(Secure Sockets Layer)が強制適用される。
今回の連携は、SupabaseとStripeがこれまで積み重ねてきた協力関係の集大成と位置付けられる。以前は、Stripeからデータベースにデータを取得するには、Webhookハンドラーの記述や複雑なスキーマ更新が必要であった。この課題に対し、Stripe Data PipelineがPostgresをデータ送信先として正式に追加し、Supabaseがその最初のプロバイダーの一つとなった。Supabaseは過去に、ストライプ・シンク・エンジン(Stripe Sync Engine)やストライプ・フォーリン・データ・ラッパー(Stripe foreign data wrapper)、ストライプ・プロジェクツ(Stripe Projects)といった開発者向けのツールを提供してきた。こうしたツール開発の経験を経て、今回の公式プロダクト統合へと繋がった。
さらに、Stripeを通じて法人化した企業を支援するため、ストライプ・アトラス(Stripe Atlas)を利用して設立された企業に対しては、設立特典として500ドル分のSupabaseクレジットが提供される。
参考: Supabase Blog (アーカイブ) — 2026年10月15日 09:00 (JST)
原文ハイライト"Sync real-time Stripe data to Supabase with Stripe Data Pipeline"