Supabaseは2026年10月13日(現地時間)、開発者会議「Supabase Select 2026」で参加者に配布されたプログラマブルバッジの製造過程とその機能詳細、さらにバッジを活用したプロジェクト事例を公式ブログで公開した。同バッジは、会議期間中には名前タグやスケジュール表示、ゲームとして機能し、閉会後も参加者が自由にカスタマイズできる設計となっている。
Supabase Select 2026のバッジは、Pimoroni (ピモロニ) のTufty 2350を基盤とし、RP2350マイクロコントローラー、カラー画面、充電式バッテリー、Wi-Fi、Bluetooth、および5つの物理ボタンを搭載している。当初、Raspberry Pi Pico (ラズベリーパイ ピコ) ベースのモジュール設計が検討されたが、手作業による1,000個の組み立てが困難なため、Pimoroniとの協業によりシングルボード化された。バッジに搭載された名前タグ、スケジュール、ゲームなどのソフトウェアはSupabaseが開発した。
会議の2週間前、800個のバッジ全てがバッテリー切れの状態で届いた。これはファームウェアのバグにより常時電源がオンになっていたためである。Amazonから大量のUSB充電器を調達し、約56時間かけて全バッジを充電し、同時にファームウェアアップデートを個別に行った。当初計画されていた会場全体のWi-Fiネットワークは接続に失敗したが、バッジがオフラインでも動作するよう設計されていたため、会議運営には影響しなかった。ただし、スケジュール情報のダウンロードは個別のWi-Fiホットスポットを介して約7時間かけて実施された。
参加者や遠隔の開発者により、バッジを活用した多様なプロジェクトが公開されている。事例として、ライブフライトトラッカー「Select Sky」、食事場所検索アプリPocket food finder、音楽ノート収集ゲーム、OrioleDB (オリオールディービー) のコンセプトを取り入れたアーケードゲーム「Dead Tuples」、デバイス上で動作するストーリー生成言語モデル、Muse (ミューズ) 動作などがある。
開発者向けには、USB経由でアプリを追加するガイドや、仮想バッジおよびMake (メイク) エディターによるブラウザベースの開発環境が提供されている。また、Claude Code (クロード コード) を活用した開発サポート、C言語やRust (ラスト) でのファームウェア置き換え、Apple IIe (アップル ツーイー) エミュレーター化のガイドも公開されている。Supabase Realtime (リアルタイム) との連携により、リアルタイムなデータ変更にバッジが反応する機能も利用可能である。Supabaseは、ハッシュタグ #SelectBadge を用いたプロジェクト共有を呼びかけ、10月末までコンテストを実施しており、1位にはSupabaseクレジット1,000ドルとSelect 2027のパスが贈られる。
参考: Supabase Blog (アーカイブ) — 2026年10月14日 09:00 (JST)
原文ハイライト"Every attendee received a programmable badge they can keep hacking on long after the conference."