Vercel(バーセル)は2026年7月1日(現地時間)、デプロイメント内でサービス間通信をセキュアに行う新機能「Service Bindings(サービスバインディングス)」を発表した。この機能により、あるサービスが別のサービスへのバインディングを宣言すると、Vercelが自動で環境変数を注入。ユーザーコードは通常のURLとしてサービスを呼び出せる。Vercelが内部のリライト、ルーティング、認証、TLSを自動で処理し、Next.js(ネクスト・ジェイエス)とFastAPI(ファストエーピーアイ)のようなマルチサービスアプリケーション構築を簡素化する。

Vercelが提供するプラットフォーム上で、サービス間の内部通信をセキュアかつ簡素化する機能がService Bindingsである。ユーザーがこのバインディングを設定すると、Vercelは自動的に環境変数を注入し、コードがそのURLをフェッチすることで内部通信を実現する。これにより、リクエストはVercelの内部ネットワークを経由し、パブリックなルートテーブルには到達しない設計となっている。VercelがTLSの信頼設定も自動で行うため、ユーザーは個別に証明書を設定することなくHTTPS通信が可能となる。

この機能は、Next.jsのフロントエンドがFastAPIのバックエンドを呼び出すといった、複数のサービスから構成されるアプリケーションの構築を支援する。各サービスの分離を保ちつつ、複雑なルーティング設定の負担を軽減する。サービスは、公開リライトルートを通じて、あるいはバインディングを通じてプライベートに公開された場合にのみ到達可能となる。

また、Service Bindingsを利用したサービス間の呼び出しは、Vercelのオブザーバビリティ機能に表示される。これにより、どのサービスが呼び出されたかや、リクエストに要した時間などの詳細を確認できる。課金体系としては、Service-to-service callsはService RequestsおよびFast Origin Transferとして計上され、CDN RequestsやFast Data Transferの対象外として扱われる。


参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年7月2日 04:00 (JST)

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