リード・ホフマン氏 (Reid Hoffman) は2026年6月5日(現地時間)付で、マイクロソフトの取締役を退任した。同氏は自身の最新の人工知能 (AI) スタートアップで、創薬企業であるマナス (Manus) に専念するため、「ファウンダーモード」に入る意向を表明している。ホフマン氏は、マイクロソフトが2016年にリンクトイン (LinkedIn) を262億ドルで買収したことを契機に同社の取締役会に加わり、約10年間その職を務めたとTechCrunchが報じた。マナスは昨年、複数のシードラウンドで5000万ドル以上を調達している。
ホフマン氏は、マイクロソフトが2019年にオープンAIOpenAI へ最初の10億ドルを投資した際も取締役を務めていた。同氏はまた、オープンAIの初期投資家の一人でもあり、2023年には潜在的な利益相反を理由にオープンAIの取締役を辞任している。さらに、マイクロソフトがホフマン氏のAIスタートアップであるインフレクションAI (Inflection AI) と6億5000万ドルの非買収型アクイハイヤー契約を締結し、インフレクションAIの共同創業者であるムスタファ・スレイマン氏 (Mustafa Suleyman) を雇用した際も、同氏はマイクロソフトの取締役であった。
自身のポッドキャスト「Possible」で、マイクロソフトのCEOであるサティア・ナデラ氏 (Satya Nadella) との対談中に、ホフマン氏は最新のAIスタートアップであるマナスで「ファウンダーモード」に入る準備ができていると語った。マナスは昨年、数回のシードラウンドを通じて5000万ドル以上を調達した創薬企業である。
ホフマン氏は、ゼネラル・カタリスト (General Catalyst) とともにマナスへの投資家であり、同社の共同創業者および取締役会長を務めている。マナスのCEOは、医師で生物学者、ピューリッツァー賞受賞作家のシッダールタ・ムカジー博士 (Dr. Siddhartha Mukherjee) が担当している。
ホフマン氏は、この一カ月でマナスにおいて大きな進歩が見られていることに気づいたと述べ、ファウンダーモードに戻り、マナスにより一層の注意を払うことに意欲を示した。同氏は、このスタートアップが「Move 37」AIと呼ばれる技術で進歩を遂げていると考えている。「Move 37」AIは、化学分野、特に多様な癌との闘いにおいて、人間の創造性を凌駕する能力を持つ人工知能として位置づけられている。
参考: TechCrunch Funding (アーカイブ) — 2026年6月6日 07:35 (JST)