Anthropicは2026年5月28日(現地時間)、シリーズHラウンドで650億ドルを調達したと発表した。これにより、同社の資金調達後の企業評価額は9650億ドルに達した。同時に、主力モデル「Claude Opus 4.8」と、大規模タスクを並列処理する「Dynamic Workflows (ultracode)」機能をリリースしたことも明らかにした。同社の年間経常収益は470億ドルを超え、過去数ヶ月で大幅な成長を遂げている。この資金は、増大するClaudeの需要に応えるための研究開発とキャパシティ拡張に充当される。

Anthropicは、Altimeter、Dragoneer、Greenoaks、SequoiaがリードしたシリーズHラウンドで、650億ドルの資金を調達したと報告した。Altimeterはこの投資が自社にとって過去最大規模であると公に確認した。同社は、年間経常収益が470億ドルを超えたことも開示しており、この成長は企業導入と日常的な利用に起因すると説明している。

新製品としてローンチされた「Claude Opus 4.8」は、既存の「Opus 4.7」のアップデート版と位置付けられている。このバージョンは「よりシャープな判断力」、自身の進捗に関するより高い正直さ、そして「より長時間の独立した作業能力」を特徴とし、価格はOpus 4.7と同じである。Anthropicのエンジニアは、Opus 4.8がOpus 4.7に関するフィードバックに基づいた「多くの修正」と、より良いニュアンス理解、自然な会話能力、コーディングおよび知識作業全般における強化を含むと述べている。

また、Claude Codeには研究プレビュー版としてDynamic Workflows機能が導入された。このオーケストレーションシステムは「ultracode」とも呼ばれ、Claudeが作業計画を立案し、数百の並列サブエージェントを生成して大規模なタスクに取り組むことを可能にする。この機能は、BunのプロジェクトにおいてJarred SumnerがZigからRustへ75万行のコードを6日間で書き換える際に活用されたという。Dynamic Workflowsは、Max、Team、Enterprise、API、Bedrock、Vertex AI、Foundryで利用可能である。

今回の資金調達は、特に高負荷な推論、長時間の独立実行、マルチエージェントワークフローといったOpus 4.8の多数の新機能が推論処理に多くのリソースを要求するため、単なるモデルの研究開発資金に留まらず、長期間実行されるエージェントワークロードのサービス提供コストを支えるための直接的な試みであると解釈されている。


参考: Latent Space — 2026年5月29日 11:07 (JST)

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