OpenAIは2026年5月27日(現地時間)、サイバーセキュリティ研究機関や政府機関向けにモデルへの拡張アクセスを提供するプログラム「Trusted Access for Cyber」を発表した。同プログラムは、高度なサイバー能力を持つモデルへのアクセスを、IDと信頼に基づくフレームワークを通じて提供することを目的としている。また、サイバー防御の加速に向け、1000万ドル相当のAPIクレジットをコミットしたと明らかにしている。
OpenAIは、同社の最先端のサイバー能力を持つ推論モデル「GPT-5.3-Codex」を活用し、サイバー防御を強化する方針を示した。このモデルは、脆弱性の発見と修正を加速させることで、サイバー防御能力を大幅に強化する可能性があるという。一方で、誤用のリスクも存在するため、Trusted Access for Cyberを通じて、高度なサイバー機能が適切な組織や個人の手に渡るように設計されている。
同社は、モデルがコードエディタでの自動補完から、複雑なタスクを自律的に数日間実行するレベルに進化したと説明している。これらの進歩により、組織はセキュリティ体制を強化し、応答時間を短縮し、回復力を向上させることができると見られる。また、セキュリティ専門家が最も深刻で標的型攻撃をより効果的に検知、分析、防御できるようになるとしている。
Trusted Access for Cyberでは、潜在的に高リスクなサイバーセキュリティ作業にモデルを使用する方法として、一般ユーザー向けに本人確認サイト、企業向けにOpenAI担当者を通じたチームアクセス、そして招待制プログラムを通じたセキュリティ研究者向けのアクセスを提供している。ユーザーは、データ抜き取り、マルウェア作成や展開、破壊的または不正なテストを含む禁止行為を回避し、同社の使用ポリシーおよび利用規約を遵守する必要がある。
さらに、OpenAIはサイバーセキュリティ助成プログラムを通じて、オープンソースソフトウェアや重要インフラシステムの脆弱性特定と修正実績があるチームに対し、APIクレジット1000万ドルを提供するとしている。
参考: openai.com — 2026年5月28日 00:00 (JST)
原文ハイライト"piloting Trusted Access for Cyber: an identity and trust-based framework designed"