テックメディア「Latent Space」は2026年5月23日(現地時間)、大手モデル開発企業が製品戦略をモデル単体からエージェント機能の構築へと大きく移行していると報じた。OpenAIのGreg Brockman氏の発言やAI21の組織再編、DeepSeekの新たな取り組みなどが、この市場の動向を明確に示している。モデルの性能のみならず、その活用方法と組み合わせた製品化が競争優位の鍵となるとの見方が広がっている。

この戦略転換は、モデルの品質だけでは競争力を維持できず、モデルにハーネス、ワークフロー、UI、メモリ、経済性を組み合わせたものが市場を勝ち抜く製品となるという共通認識が背景にあると分析されている。Greg Brockman氏は、モデル単体ではもはや製品とは言えないと指摘している。

コーディングエージェントの分野では、OpenAIがCodexのアップデートを複数回提供し、Appshotsといった機能やリモートでのコンピューター使用機能を強化した。一方、Claudeを提供する企業も、Proプランへの自動モード拡張やSonnet 4.6への対応を開始している。

モデル性能とコストに関しては、DeepSeekがDeepSeek-V4-Proの大幅な値下げ(75%割引の恒久化)を発表し、市場に大きな影響を与えた。これにより、同モデルはIntelligence Indexにおいて、他社主要モデルと比較して大幅に低いコストで利用可能となると試算されている。また、Gemini 3.5 Flashは性能が向上したものの、利用者からは実際の有用性に対する様々な意見が挙がっている。フロンティアモデルでは、Qwen3.7-Maxが指示追従性や安定性で進歩を見せたほか、一部のモデルが特定のベンチマークで欧米のモデルを上回る結果を示している。

プロトコルやインフラ、エージェントランタイムツールに関しても新たな進展が見られる。MCPのリリース候補版がプロトコルのステートレス化を実現し、スケーリングやロードバランシングの簡素化に寄与する。サンドボックスや管理実行環境の提供も進んでおり、Gemini Managed Agents + Interactions APIやCoreWeave Sandboxesなどがその例である。NVIDIA(@NVIDIAAI)はAI-Q agent skillsをオープンソース化し、オープンソースのハーネスやメモリ層も増加傾向にある。研究面では、強化学習(RL)における事後学習や報酬設計に関する新たな手法が提案され、エージェントのコンパイルや蒸留によって推論コストを大幅に削減する経済的な可能性も示されている。


参考: Latent Space — 2026年5月23日 13:21 (JST)

原文ハイライト

"All Model Labs Are Now Agent Labs"

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