Platformerは2026年5月19日(現地時間)、GoogleおよびAlphabetのシニアバイスプレジデント、ジェームズ・マニイカ (James Manyika) 氏が、人工知能 (AI) が職務に与える影響に関するシリコンバレーの過度な悲観論に対し、懐疑的な見方を示したと報じた。マニイカ氏は、職務の自動化は予測されていたよりも難しく、その進展は緩やかであると指摘。一部企業が主張する大規模なホワイトカラー職務の消失には異を唱えている。
マニイカ氏はGoogleで研究・ラボ業務と、AIシステムの影響を考慮し戦略を策定する「テクノロジーと社会」チームを統括している。同氏は、一部の企業が主張するような大規模なホワイトカラー職務の消失には懐疑的な姿勢を示した。
具体的にマニイカ氏は、「2年で職務の50%がなくなる」といった過去の予測が外れたことを指摘し、今後の同様の予測に対し「喜んで賭けに応じる」と述べた。DeepMindのデミス・ハサビス (Demis Hassabis) CEOも、ソフトウェア開発者を人工知能ツールに置き換えるのは「想像力と理解の欠如」かもしれないと指摘している。
マニイカ氏の見解は、マッキンゼー (McKinsey) の幹部として約10年前に自動化が労働に与える影響に関する論文を共同執筆し、国連事務総長のAIに関するハイレベル諮問機関の共同議長や、バイデン (Biden) 大統領下の国家AI諮問委員会の副委員長を務めるなど、シリコンバレー外での長年のキャリアに基づいている。
同氏がマッキンゼー在籍時に共同執筆した論文Jobs Lost, Jobs Gainedは、職務には減少するもの、増加するもの、そして変化するものの3つの側面があると主張しており、マニイカ氏はこの見解が現在も有効であると考えている。タスクレベルでは自動化が可能なものが増えているものの、労働統計局が追跡する850から1000の既存職務のうち、構成タスクの大部分(90%)が自動化可能であるものは10%未満にとどまると述べている。
参考: Platformer (Casey Newton) — 2026年5月20日 08:21 (JST)