Vercelは2026年5月10日(現地時間)、同社のSandboxファイアウォールがHTTPリクエストのプロキシ機能とフィルタリング機能に対応したと発表した。これにより、ユーザーは特定のHTTPリクエストを自身で制御するプロキシへ転送できるようになった。また、マッチング機能を利用して、転送および資格情報の仲介を必要なリクエストに限定することが可能になる。アウトバウンドのサンドボックストラフィックを独自のプロキシ経由でルーティングし、ロギング、デバッグ、リクエストとレスポンスの変換に活用できる。
この新機能では、任意の許可されたドメインにforwardURLを設定することで、ファイアウォールが合致するHTTPSリクエストをユーザーのサーバーに転送する。プロキシは元のリクエストに加え、ソースを特定するための追加ヘッダーを受信する。これらのヘッダーには、元のリクエストのSNIを示すvercel-forwarded-host、スキームを示すvercel-forwarded-scheme、ポートを示すvercel-forwarded-portが含まれる。
さらに、vercel-sandbox-oidc-tokenとして、Vercelが発行するOpenID Connect (OIDC) トークンが提供される。プロキシはこのトークンを用いてリクエストを認証し、ソースとなるチーム、プロジェクト、サンドボックスを識別できる。
追加されたフィルタリング機能により、matchersを使用して、特定のリクエストパス、メソッド、クエリ文字列、またはヘッダーに合致するリクエストの転送や資格情報の仲介を制御できる。これにより、どのリクエストが変換対象となるかについて、きめ細やかな制御が可能となる。例えば、特定のAPIパスへのPOSTリクエストのみを転送し、その他のトラフィックは変更せずに通過させるといった運用が可能になる。
これらの機能は、ProおよびEnterpriseプラン向けにベータ版として提供されている。利用を開始するには、@vercel/sandbox@beta SDKをインストールする必要がある。
参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年5月11日 10:00 (JST)
原文ハイライト"You can now route outbound sandbox traffic through your own proxy"