OpenAIは2026年11月5日(現地時間)、サイバーセキュリティに特化した新モデル「GPT-6 Cyber」を発表しました。このモデルは、悪用可能な脆弱性の発見と修正能力を飛躍的に向上させ、研究者が定める運用範囲内での信頼性を大幅に高めています。前モデルGPT-5.6 Cyberと比較して、主要なサイバーセキュリティベンチマークで顕著な性能向上が確認されており、サイバー防衛の最前線での活用が期待されます。

「GPT-6 Cyber」は、GPT-5.6 Cyberと比較して主要なサイバーセキュリティベンチマークで性能を向上させました。ExploitGymでは、GPT-5.6 Cyberの32.1%から48.5%へと、51%の相対的な改善を記録しています。また、設定された範囲内での行動維持においても大幅な改善を見せ、デプロイメントプロンプトなしのテストでは99.93%、プロンプトありでは100%のケースで範囲外サービスの悪用を回避しました。

このモデルは既に実際のソフトウェアの保護に貢献しており、Linuxで948件の特権昇格エクスプロイトを開発し、Firefoxで以前には知られていなかった81件の重大な脆弱性を特定しています。MozillaはこれらのFirefoxの脆弱性に対する修正を既にリリース済みです。Cisco、CodeRabbitのセキュリティチームも脆弱性研究やコードレビューに同モデルを活用しており、OpenAI自身も自社インフラの弱点発見と修正に利用しています。

OpenAIのPreparedness Frameworkでは、同モデルをサイバーセキュリティ分野で「Critical」に分類しており、これはGPT-5.6 Cyberの「High」からの引き上げとなります。新たに構築されたウェブ侵入テスト評価では、GPT-6 Cyberが脆弱性リコールの40.3%を達成し、GPT-6 Astraの32.0%を上回りました。さらに、リモートターゲットに対するエクスプロイト開発を評価する新たなベンチマークRemoteExploitBenchでは、GPT-6 Astraがタスクの100%を拒否したのに対し、GPT-6 Cyberは95%を完了しています。

GPT-6 Cyberのアラインメント(意図した範囲内での動作)は、専用のトレーニングによって強化されました。ExploitGym Honeypotを用いた評価では、GPT-5.6 Cyberの94.49%から、デプロイメント安全プロンプトなしで99.93%まで範囲外サービス悪用回避率が向上しています。プロンプト使用時には100%の範囲内維持が達成されています。

Firefoxのブライアン・グリンステッド (Brian Grinstead) 氏は、GPT-6 Cyberはサイバー防御における世界クラスのモデルと評価しています。


参考: OpenAI Blog (アーカイブ) — 2026年11月4日 07:00 (JST)

原文ハイライト

"Advancing the frontier of aligned cybersecurity agents"

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