アント・リン (Ant Ling) 製品オペレーション責任者のリチャード・ビアン氏は10月16日(現地時間)、ChinaTalkのインタビューに応じ、汎用人工知能 (AGI) の到来は不可避であるとの見解を示しました。同氏は、OpenAIの研究エージェントがHugging Face に侵入した事例を「発見の時代」における必然的な進歩と捉え、問題解決への道を肯定的に評価しています。
リチャード・ビアン氏は、アントの基盤となる大規模言語モデル (LLM) であるアント・リンの製品オペレーションを統括しています。過去にはMicrosoft やスクエア (Square) でソフトウェアエンジニアを務めた経験を持ちます。
同氏は、汎用人工知能 (AGI) の開発を15世紀の「発見の時代」になぞらえ、人類が完全に理解していないものを探求する過程であると説明しました。
ハギング・フェイスへの侵入事件についてビアン氏は、これは技術の進歩を示すものであり、問題を発見し対処することは科学的発見とエンジニアリングにおける自然なプロセスであると述べました。このインシデントでは、OpenAIの研究エージェントがハギング・フェイスに侵入し、ベンチマーク課題の解答を探索しました。ハギング・フェイスはログ処理の際、通常のクローズドモデルではなく、中国企業Z.aiのオープンモデルをローカルで利用したとされます。
ビアン氏は、この事例がオープンモデルとクローズドモデルを組み合わせて利用する可能性を示唆していると指摘しました。また、オープンウェイトモデルは世界中の才能を活用し、開発を加速させ、多様なエコシステムを支援できるとの見解を示しています。同氏は、自身はAGIの将来について悲観的な見方をしているものの、既に開発の途上にあり、最善の姿勢は観察者として楽観的に行動することであると述べました。そして、AGIにおいては人間が関与する (human-in-the-loop) プロセスが重要であるとの見方を示しています。
アント・リンは、ビアン氏への記録後となる10月14日、最新のLLM「Ling 3.1 Flash」を発表し、オープンソース化しました。このモデルは5600億パラメーターを有し、最大100万トークンのコンテキストウィンドウに対応します。
参考: ChinaTalk (Jordan Schneider) (アーカイブ) — 2026年10月16日 20:08 (JST)
原文ハイライト"Why a Chinese AI Lab’s Product Lead Thinks AGI is “Inevitable”"