Rivianは2026年10月16日(現地時間)、最高経営責任者(CEO)のRJ・スカリンジ氏が、ロボティクス分野の進歩が多くの人々の認識を上回る速さで進んでいると述べた。スカリンジ氏は2025年にロボティクス企業Mind Roboticsを共同設立し、10億ドルを調達。同社は、大規模言語モデル(LLM)技術の中核をなすトランスフォーマーモデル(transformer model)を活用し、汎用的なスキルを学習する産業用ロボットの開発を進めていると説明した。
スカリンジ氏は、Mind Roboticsのロボットが特定の動作をプログラムされるのではなく、「表面を清掃する」といった抽象的な指示で自律的に動作できるようになった点を強調した。これは、トランスフォーマーモデルが複雑で多様なデータをモデル化し、それを動作に結びつけることで実現されているという。
同氏が手掛けるMind Roboticsの産業用ロボットは、TeslaCEOのイーロン・マスク(Elon Musk)氏が推進する汎用ヒューマノイド「Optimus」とは対照的に、工場での利用に特化している。スカリンジ氏は、年間5万ドルを要し、製造工場で三交代制で自動車を生産するロボットの方が、年間1万ドルを要し洗濯物を折りたたむことができるロボットよりも、はるかに大きな影響力を持つとの見方を示した。
Mind Roboticsは、Rivianと提携し、その最新技術をRivianの工場内で訓練・運用している。工場では、作業員が装着したカメラや設置された監視カメラが、彼らの動きをデータとしてロボットのモデルに供給している。スカリンジ氏はこの手法を現代版テイラー主義(Taylorism)と称し、将来的にはロボットがより効率的な作業を実行すると説明した。
スカリンジ氏は、現在Rivianの工場で6,000台のロボットと7,000人の従業員が働いている状況に触れ、人が担う仕事の多くがより高度なロボティクスによって自動化可能になると予測した。しかし、産業分野の複雑性から、この変化は数十年単位の移行が必要であり、即座に導入が進むわけではないとの見解も示した。それでも、将来の人の労働形態は現在とは大きく異なるとの認識を示している。
参考: Big Technology (Alex Kantrowitz) — 2026年10月17日 01:26 (JST)