Supabaseは2026年10月12日(現地時間)、宣言的スキーマ2.0 (Declarative Schemas 2.0) をリリースした。Supabase CLIは、自社開発しオープンソース化したPostgres差分ツール「pg-delta」を用いてマイグレーションを生成する。従来の「migra」に代わり、RLSポリシー変更、ビュー設定、パーテーション、ドメイン、および拡張機能が管理するオブジェクトがマイグレーションに含まれる。
宣言的スキーマは2025年4月に最初に導入されたもので、ユーザーはSQLファイルにスキーマを保持し、CLIがマイグレーションを生成する。このワークフローは2.0でも維持される。
Supabaseがpg-deltaを開発した背景には、従来のmigraの制限があった。migraはドメイン、パブリケーション、コメントを理解せず、これらの変更が差分に現れなかった。また、migraはスキーマレベルでのみフィルタリングが可能で、Authサービスが管理するスキーマとユーザーが管理するスキーマを適切に区別できなかった。
pg-deltaの導入により、RLSポリシーの作成、削除、変更、ビューのsecurity_invokerの保持、ビューの所有者と権限、列の権限、マテリアライズドビューのインデックス、コメント、ロール、ドメイン、パブリケーションのメンバーシップなどが差分に表示されるようになった。また、パーティション、サブスクリプション、外部テーブルもサポートする。拡張機能が所有するオブジェクトは、拡張機能自身のAPIを通じて変更される。
pg-deltaを有効にするには、Supabase CLI 2.119以降が必要で、config.tomlの[experimental.pgdelta]セクションでenabled = trueを設定する。新規プロジェクトではデフォルトで2.0が有効になる。既存プロジェクトは設定ブロックを追加することで利用できる。CLIの次期メジャーバージョンでは、pg-deltaが全プロジェクトのデフォルトとなる予定だ。
参考: Supabase Blog — 2026年10月13日 09:00 (JST)