Anthropic は2026年8月6日(現地時間)、大規模言語モデルClaude Fable 5の生物学関連セーフガードを更新したと発表した。この更新により、生物学関連のクエリに対する誤検出が大幅に削減され、システムのフォールバックが約85%減少した。これにより、日常的な健康や教育に関する質問への対応能力が向上する。
今回の改善により、Fable 5ユーザーは、生物学関連のクエリを行った際に、性能の低いモデルであるOpus 5に切り替わる「フォールバック」を大幅に経験しにくくなる。具体的には、検査結果の解釈、症状の理解、教育文脈での生物学学習といった場面でフォールバックが減少する。医療従事者も臨床業務において、Fable 5からより多くのサポートを受けられる。
Anthropicは、AIが生物学および医学分野に与える影響の機会は大きいと認識し、責任ある方法でのフロンティアアクセス提供に投資している。ただし、ウイルス学、毒物学、分子設計などの二重使用(dual-use)の性質を持つリクエストに対しては、引き続きOpus 5へのフォールバックが発生し、専門的な生物学研究や創薬開発にはまだ利用できない。
Fable 5は一部の複雑な生物学的タスクで専門家を上回る能力を持つため、悪意のある使用者による生物兵器開発などへの悪用リスクが指摘されていた。この懸念から、当初Fable 5は、ほぼ全ての生物学クエリを意図的にブロックする広範なセーフガードを導入してリリースされた。これにより、誤検出が多く発生していた。
今回のセーフガード更新は、安全分類器の「constitution」(ルール集)を慎重に書き換え、良性の使用ケースを詳細に定義することで実現した。Anthropic内外の専門家からのフィードバックを基に分類器の学習データを更新し、再学習させた。これにより、有害な二重使用研究生物学コンテンツは引き続きブロックする一方で、より広範な良性かつ有益な使用が可能になった。
参考: anthropic.com (アーカイブ) — 2026年8月7日 09:00 (JST)