Vercel は8月5日(現地時間)、同社の開発プラットフォームであるヴァーセル・サンドボックス (Vercel Sandbox) において、ProおよびEnterpriseプラン向けのデフォルトクォータを大幅に引き上げたことを発表した。これにより、同時実行可能なサンドボックス数は従来の2,000から10,000に増加し、vCPU割り当てレートも最大で5,000vCPUs/分まで強化される。開発やテスト、CI/CDパイプラインといった用途における複数環境の同時実行能力が向上する。
新たなクォータは、Vercel のProおよびEnterpriseプランを契約するすべてのチームに自動的に適用される。同時実行可能なサンドボックス数は、従来の2,000から5倍の10,000へと大幅に増加し、複数の分離された環境を同時に実行できる容量が飛躍的に向上した。これは、特に開発プロセスにおけるテストや継続的インテグレーション・デリバリー (CI/CD) パイプラインといった用途で、複数の環境を効率的に稼働させる上で不可欠な機能強化となる。
vCPU割り当てレートについても、Proプランのデフォルトであった200vCPUs/分、Enterpriseプランの400vCPUs/分から、最大で5,000vCPUs/分へと引き上げられた。このレート向上は、新たに導入されたダイナミッククォータ (Dynamic Quota)機能によって実現される。ダイナミッククォータは固定された上限ではなく、ユーザーの持続的な利用状況に応じてvCPUレートが柔軟に調整される仕組みである。
具体的には、ダイナミッククォータの初期レートは150vCPUs/分から開始される。その後、サンドボックスの継続的な作成が1分間続くごとに、割り当てレートは500vCPUs/分ずつ段階的に増加していく。このプロセスは、最終的に最大5,000vCPUs/分に達するまで続けられる。これにより、短期間の急激な利用増加にも対応しつつ、長期的な安定利用においても高いパフォーマンスを維持できるよう設計されている。従来の固定的なレート制限と比較して、より現実的かつ効率的なリソース利用が可能となる。
これらの拡張されたクォータは、特別な手続きなしにProおよびEnterpriseプランの全てのチームで利用可能となる。また、今回のデフォルトクォータをさらに上回る高水準のリソースが必要となる大規模な運用や特殊な要件がある場合には、ヴァーセルの営業部門に直接問い合わせることで、個別のニーズに応じた追加のクォータ設定が可能である。
参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年8月5日 09:00 (JST)
原文ハイライト"Vercel Sandbox now supports 10,000 concurrent sandboxes"