Robinhoodは8月5日(現地時間)、Y Combinator創業のスタートアップ企業に投資を行う金融商品を発表した。この「Robinhood Venture Fund II (RVII)」は8月13日に公開取引されるファンドとして、1株25ドルの開始価格で上場予定である。Reuters (ロイター) の報道によると、同ファンドは最大2億ドルの資金調達を目指し、Y Combinator出身企業への投資に充てる方針を示している。

同ファンドを通じて個人投資家はY Combinator系スタートアップへの投資機会を得られるが、個別のスタートアップの株式を直接保有するわけではない。投資家はRVIIの株式を取引できるものの、Y Combinator企業が大規模なイグジットを実現した場合に、どの程度の利益が期待できるかは現時点では明確ではない。

RVIIは、ベンチャーキャピタル (VC) 業界で一般的な「2/20」と称される手数料体系を、Robinhood傘下の別の事業体に支払う。これには、管理手数料として純資産の2%とその他の手数料を合わせた合計4%超が設定されており、さらにキャリー (carried interest) と呼ばれる20%の成功報酬も含まれる。これにより、ファンドが利益を上げた場合、Robinhood傘下の事業体がその収益の20%を受け取ることになる。

RVIIは、VCファンドが通常約10年で設定する運用期間や、定期的な現金配当の期日を明確に示していない。このため、投資家は主にファンドの株価上昇によるリターンに期待することになるとみられる。

過去には、Databricks (データブリックス)、Mercor (メルコー)、オープンAIOpenAI といった未公開企業に投資するために設立されたRobinhood Ventures Fund I (RVI)がある。RVIはIPO価格の21ドルを上回る水準で取引されており、5月には56ドル超のピークを記録したが、現在は1株あたり約28ドルで取引されていることから、投資に際しては損失が発生する可能性も指摘される。


参考: TechCrunch Funding (アーカイブ) — 2026年8月5日 21:23 (JST)

この記事をシェア
X はてブ LinkedIn