Vercelは2026年8月2日(現地時間)、ソフトウェア開発プラットフォームを提供するFactoryが、同社のクラウドバックエンドをVercel上に構築し、1日あたり数千万件のAPIリクエストを処理できる規模に拡張したことをVercel Blogで発表した。FactoryはNext.jsをフルスタックバックエンドとして活用し、専用のインフラストラクチャチームなしでスケーラビリティ、内部ツール、セキュリティを確保している。

Factoryは、ソフトウェア開発ライフサイクルのあらゆる段階に自律性をもたらすことを使命としている。同社は、Next.jsを基盤とする単一のバックエンドをVercel上で運用し、API routes、middleware、webhook handlersを通じて、毎日数千万件のリクエストを処理している。その結果、p95応答時間は350ミリ秒以下を達成した。

Factoryの非技術系チームは、内部分析ダッシュボードの構築や顧客プロトタイプのデプロイといったタスクにおいて、これまでエンジニアリング部門に依存していた。現在では、Factory Desktop AppまたはCLI内の「Droids」がVercelのAPIと連携し、構成、ビルド、デプロイを自律的に実行することで、エンジニアは製品開発に集中できる体制を構築している。これにより、チーム全体で1日あたり数十回のデプロイメントが実現している。

また、Factoryがセルフサービス登録を開始したことで、自動化されたトラフィックによる新たな脅威に直面した。Vercel ObservabilityはAPIへのトラフィックを可視化し、Web Application Firewall (WAF) はルートレベルのルールで悪意のあるアクターをブロックする。さらに、レート制限とDDoS保護が継続的に実行され、セキュリティが強化された。Nikita Lilichenko氏(FactoryのTechnical Staff)は、VercelのWAFとレート制限は常に稼働しており、APIへのリクエストについて心配することはないと述べている。

Factoryは自社開発のDroidsをFactory自身の構築にも利用しており、内部の自動化は将来の製品機能として、まず自社インフラで検証されている。Factoryはサンフランシスコに本社を置き、Matan GrinbergとEno Reyesによって2023年に設立された。


参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年8月3日 13:00 (JST)

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