Crunchbase Newsは2026年8月3日(現地時間)、テクノロジー業界においてプロダクトマネージャー (PM) の役割が、最高経営責任者 (CEO) への有効なリーダー育成コースとなり得ると報じた。S&P 500企業を対象とした大規模なCEO継承研究ではPM職は主要な経路とされていないものの、別の研究ではPMが持つ職務特性が、CEOに早期に昇進するリーダーたちと共通していることが示されている。これは、プロダクトマネジメントが次期リーダーを育成する、未評価の課程である可能性を示唆している。

S&P 500企業を対象に2000年以降のCEO継承を分析した大規模調査では、最高執行責任者 (COO) や部門CEO、最高財務責任者 (CFO)、C-suite以下の役職からの昇進が主要な「フィーダーロール」とされている。しかし、プロダクトマネジメントは個別のカテゴリーとしては含まれていない。

一方、10年にわたるCEO Genome Projectという別の研究では、CEOの座に平均よりも早く到達する「スプリンターズ」と呼ばれるリーダーたちが、決断力、信頼性、適応性、そして計画への周囲の巻き込み能力という特定のスキルセットを共通して持つことが示されている。

プロダクトマネジメントの職務は、具体的な成果へのオーナーシップ、顧客価値への執着、困難な意思決定を行う意思を伴い、これらの特性と直接的に合致するとされている。PaysendのBen Chisell氏は自身の経験から、Amazon、eBay、Starling Bank、OakNorthで製品および技術リーダーとして働いた後、プロダクトマネジメントのスキルセットをボードに伝えることで、一般的なCEO職の出発点となる職務を経験せずにCEO職に就いたと述べている。

GoogleのSundar Pichai氏が2004年にGoogle Toolbarのプロダクトマネジメントを率いていたことや、YouTubeのNeal Mohan氏が2023年にトップに就く前に8年間チーフプロダクトオフィサーを務めていたことが例として挙げられている。

CEOの職務範囲は事業全体の財務業績、法的・規制上のリスク、取締役会、市場など多岐にわたる一方、プロダクトマネージャー (PM) の職務範囲は特定の製品、ロードマップ、チームに限定される。しかし、不確実な状況下でのビジョン設定、厳格な優先順位付け、不完全な情報での意思決定、直属の部下ではない関係者を動かすといった、業務遂行に必要な能力はCEOとPMで共通している。

スタートアップやスケールアップ企業では、特定の機能がまだ確立されていないため、PMが製品、成長、運営にわたる意思決定を行う「ミニCEO」としての役割を果たすことが多い。現代の仕事環境では、従来のCEOへの経路を示す役職の連続よりも、具体的なスキルセットの獲得に焦点を当てるべきだという見解が示されている。


参考: Crunchbase News — 2026年8月3日 22:00 (JST)

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