Harmonyは2026年7月28日(現地時間)、企業向け従業員サポートプラットフォームを開発するイスラエルのAIスタートアップである同社が、Lightspeed Venture Partnersが主導するシード資金調達ラウンドで3400万ドルを調達したと発表した。この資金調達には、Hitachi Ventures、Fin Capital、Mercer Ventures、Operator Partnersなどが参加した。
Harmonyは2025年にニッツァン・シャピラ氏とラン・リベンザフト氏によって設立された。両氏は以前、2021年にCiscoに5億ドルで買収されたクラウド監視企業Epsagonを共同設立した経緯がある。Harmonyは現在、イスラエルとニューヨークを拠点に約50名を雇用している。
同社は、企業が多数のアプリケーションやワークフローを導入しているにもかかわらず、従業員が基本的なタスクを完了するために複数のポータルやシステムを操作する必要があるという課題を解決することを目指している。これにより、アプリケーションアクセス、機器取得、ポリシー理解、オンボーディングプロセス、ITサポート、調達リクエストなど、日常的な従業員サポートリクエストの解決に最大48時間かかり、IT、HR、財務、運用チームの業務負担が増大しているとHarmonyは指摘している。
Harmonyは、SlackやMicrosoft Teamsなどのコラボレーションツール内で動作するAIエージェントを提供している。これらのエージェントは、従業員の役割、アプリケーション、権限、職務履歴を接続する組織コンテキストグラフを活用し、パーソナライズされた応答と企業システムを横断するアクションを実行する。同社のプラットフォームは現在、100以上のプリビルドAIエージェントを提供し、数日で導入可能としている。顧客にはn8n、eToro、Cyera、KITHが含まれる。
Harmonyによると、プラットフォーム導入後2週間でサポートリクエストの48%を、3カ月で75%以上を削減した実績がある。また、ITサポート以外にもHR、調達、DevOps、セキュリティ、財務などの分野で利用が拡大し、一部の組織では従業員利用率が80%を超えているという。同社は今回調達した資金を、製品開発の拡大、チームの増強、エンタープライズソフトウェアプラットフォームとの連携深化に充てる計画である。将来的には、従業員サポートを超えて、インフラストラクチャおよび運用、エンタープライズアプリケーション、サイバーセキュリティ、エンタープライズリソースプランニングをカバーする広範なEnterprise Service Managementプラットフォームへと拡大を目指している。
参考: calcalistech.com — 2026年7月28日 22:00 (JST)
原文ハイライト"Harmony provides AI agents that operate inside collaboration tools such as Slack and Microsoft Teams."