OpenAIは2026年6月9日(現地時間)、欧州委員会 (European Commission) が公表したAI生成コンテンツの透明性に関する行動規範 (Code of Practice on Transparency of AI-Generated Content) への支持を表明した。同社は、この行動規範がEU AI Actの実施に向けた重要な一歩であり、より透明性の高いデジタルエコシステムの構築に貢献すると位置付けている。OpenAIは2024年にDALL-E 3へのC2PAメタデータ追加を開始するなど、AI生成コンテンツの来歴 (プロベナンス) 強化に長年取り組んでおり、今回の支持もその一環である。

コンテンツがオンラインで広範に利用されるようになる中で、OpenAIは人々がコンテンツの文脈を理解することの重要性を指摘している。来歴 (プロベナンス) シグナルは、コンテンツの出所、作成または編集方法、およびその内容が主張するものと一致するかどうかについて、ユーザーに文脈を提供することで役立つとされている。プロベナンスはまた、誤報キャンペーンの検出や選挙の公正性支援を通じて、デジタルエコシステムを保護する役割も果たす。

OpenAIは、プロベナンスの堅牢性を高めるために、さまざまなシグナル、プロダクトセーフガード、およびエコシステム全体での連携を組み合わせた多層的なアプローチを採用している。現在の取り組みには、DALL-E 3で作成・編集された画像に対するC2PA Content Credentials、ChatGPT、Codex、OpenAI APIで生成された画像に対するC2PAメタデータとSynthIDウォーターマークの併用が含まれる。また、openai.com/verifyを通じて、OpenAIが生成した画像に関連するプロベナンスシグナルが含まれているかどうかを確認できる公開検証体験を提供している。同社は2024年にC2PA Steering Committeeに参加し、オープン標準への貢献も行っている。

OpenAIは、来歴が有用であるものの、まだ初期段階の分野であると認識している。コンテンツがオンラインで移動する際にシグナルが失われる可能性があり、メタデータの削除、ウォーターマークの劣化、ラベル表示の限界といった課題がある。信頼性、堅牢性、および相互運用性の向上には、エコシステム内でのさらなる連携が求められる。行動規範は高い目標を設定しており、OpenAIは今後も製品全体でコンテンツの透明性を強化し、相互運用可能な標準の開発に貢献し、検証ツールを改善していくとしている。


参考: OpenAI Blog — 2026年6月10日 12:00 (JST)

原文ハイライト

"OpenAI announces support for the EU Code of Practice on Transparency of AI-generated content"

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