Vercelは2026年6月8日(現地時間)、AI GatewayのAPIキー向けに予算設定機能の提供を開始したと発表した。この新機能により、開発チームはAI関連コストの予測が困難になる状況に対応し、APIキーごとに費用上限(spend cap)を設定することが可能になる。設定された上限を超過すると、予算がリセットされるか引き上げられるまで、当該キーを通じた追加のリクエストは拒否される。
この予算機能は、AI Gatewayを介して実行される全てのプロバイダーおよびモデルに適用される。これにより、AIコストの一元的な集約と管理が容易になるとしている。
Vercelは、特に監視なしでループまたはファンアウトする自律的なワークフロー、共有または出荷された場合に予期せぬトラフィックが発生する可能性のあるデモやプロトタイプ、そしてモデルごとのコストを意識せずに探索や実験を行う開発者などにおいて、APIキーが予期せぬ速さでコストを消費するケースが増えていると指摘している。
予算付きAPIキーの設定は、Vercel DashboardのAI Gateway API Keysページで「Create Key」をクリックし、「Spend Quota」オプションを有効にして、ドル建ての上限とリフレッシュ期間を選択することで行える。既存キーの編集も可能だ。また、Vercel CLI(コマンドラインインターフェース)を通じてプログラム的に作成することもできる。リフレッシュ期間は「daily」「weekly」「monthly」「none」から選択可能で、各期間は協定世界時(UTC)で開始時にリセットされる。プログラムで作成されたキーもチームのAI Gateway API Keysビューに表示され、一元的に管理できる。
参考: Vercel Blog — 2026年6月9日 09:00 (JST)
原文ハイライト"making it easier to consolidate and govern AI costs."