2026年6月8日(現地時間)、AIインフラのコスト管理を手掛けるスタートアップPointFiveは、今回の資金調達ラウンドで6,000万ドルを調達したと発表した。このラウンドはAccelが主導し、Index VenturesやSalesforce Venturesなどのベンチャーキャピタルが参加。これにより、同社の累計調達額は9,600万ドル、企業評価額は5億ドルに達した。PointFiveは、企業がAIおよびクラウドコンピューティングインフラに関連するコストを可視化、制御、最適化するためのプラットフォームを提供している。
PointFiveのプラットフォームはAI and cloud efficiency platformと称され、顧客企業のクラウド環境をスキャンし、アイドルサーバーや未使用のストレージリソースといった無駄な支出を特定する。特にAIインフラに焦点を当てており、過剰なコンテキストを持つAIモデルによる応答時間の遅延やコスト増加、常時稼働するAIエージェントによる財政的負担を軽減する。同社はクラウドエンジニアをガイドし、パフォーマンスを損なわずにコストを最適化するための推奨を行うと、PointFiveの最高経営責任者 (CEO) であるアロン・アーヴァッツ (Aron Arvatz) 氏は説明した。
Accelのパートナーであるフィリップ・ボッテリ (Philippe Botteri) 氏は、AIアプリケーションの運用コストが多くの組織にとって最大の支出の一つになっていると述べた。また、従業員がAIツールを導入するにつれて、コンピューティング、ネットワーキング、ストレージリソースの使用料が増加し、AIリソースの消費単位であるトークンのコストが「tokenmaxxing」と呼ばれる現象を通じて急増すると指摘した。
アーヴァッツ氏がGal Ben David氏とAmir Hozez氏と共に2023年に設立したPointFiveは、年間経常収益 (ARR) が過去1年間で6倍に増加したと報告している。既存顧客による支出が平均で倍増したことが、この成長の大部分を占めるという。顧客には、ドイツの公益事業会社E.ON GmbH、ブラジルのネオバンクNubank、米国のスポーツ用品販売会社Fanatics Inc.などが含まれる。Nubankは、クラウドインフラコストの削減により、同社のサービス費用をわずか10日間で回収できたとアーヴァッツ氏は語った。
調達した資金は、欧州とイスラエルでの事業拡大に充てられる予定だ。また、マーケティングおよび研究開発チームに約40名の新規従業員を追加する計画がある。当初は最大80名の採用を予定していたものの、自社のAIを活用することで、その計画を縮小したという。アーヴァッツ氏は、同社のAI利用により、多くの企業が直面している「過剰な採用後の人員適正化」の問題を回避できていると説明した。同社は本日、社内AIツールの利用状況を追跡・管理する新サービス「TokenShift」も発表した。
参考: siliconangle.com — 2026年6月9日 11:35 (JST)
原文ハイライト"AI and cloud efficiency platform"