Perplexityは2026年6月5日(現地時間)、同社のAIエージェント製品「Computer」が知的労働のあり方を根本的に変革する可能性を持つと発表した。同社研究者らがarXiv cs.AIで公開した論文によると、「Computer」は従来の会話型アシスタントを大きく上回り、タスクをエンドツーエンドで自律的に実行することで、ユーザーの作業時間を大幅に短縮し、作業の質と範囲を拡大することが実証された。

この研究は、Perplexityが提供する「Search」と「Computer」両製品の実際の運用データを用いて、AIエージェントがいかに知的労働を加速し、再形成するかを実証的に分析している。論文では三つの主要な実証結果が報告された。

第一に、「Computer」はユーザーセッションあたり26分間の自律作業をこなすのに対し、「Search」は33秒にとどまった。これは、「Search」ユーザーが手動で実行するようなタスク分解と実行プロセスを「Computer」が自動化するためと説明される。結果として、「Computer」はフォローアップクエリの分布を、検証や拡張といったより高次の作業へとシフトさせることが示された。また、この自律性により実行品質も向上し、クエリあたりの不満率は「Computer」が「Search」よりも55%低いという結果が出た。

第二に、「Computer」の自律性による優位性により、同様のタスクにおける完了時間は269分から36分へと短縮された。これは、「Search」のみを使用する人間と比較して、推定時間とコストをそれぞれ87%と94%削減することに相当する。

第三に、「Computer」はユーザーが試みる作業の範囲を広げる。「Computer」でのクエリは、職務の境界を越える頻度が高く、より高次の認知を要求し、広範な専門知識を活用する。さらに、相互依存する複数のサブタスクを単一のクエリにまとめる複合タスクの形式を取り、「Search」の使用においては見られない新たな作業活動を可能にすることが判明した。

これらの証拠は、AIエージェントがワークフローを加速させ、出力品質を高め、コストを削減し、自動化された作業の広さと深さを拡大することを示唆している。


参考: arXiv cs.AI — 2026年6月6日 02:45 (JST)

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