OpenAIは2026年6月4日(現地時間)より、対話型AIサービスChatGPTの記憶機能「Dreaming V3」を米国の一部ユーザーに提供を開始した。この新アーキテクチャは、ユーザーとの会話後にバックグラウンドで情報を自動的に合成し、好みや進行中のプロジェクトなどを記憶する。既存の記憶システムが明示的な指示を必要としたのに対し、「Dreaming V3」は自動的な情報整理を行う点が特徴だ。

この新しい記憶機能は、現在ChatGPT PlusおよびProユーザー向けに米国で展開されており、数週間以内にはFreeおよびGoユーザーにも提供される予定だ。

OpenAIは、記憶合成に必要なコンピューティング要件を約5分の1に削減したと報告しており、これにより無料ユーザーへの機能拡張が財務的に可能になったと説明している。プレミアムティアのユーザーは、2倍の記憶ストレージ容量を利用できる。

しかし、この自動的な記憶機能に対して、プライバシー研究者からは懸念の声も上がっている。2026年2月に公開されたarXivの研究によると、80人のユーザーから抽出された2,050件のChatGPT記憶サンプルの96%が、システムによって一方的に作成されたものだったという。行動プロファイルを作成する記憶システムは、2026年8月に施行されるEU AI法における透明性規則の対象となる見込みである。


参考: buildfastwithai.com — 2026年6月6日 03:03 (JST)

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