Cursorは2026年6月3日(現地時間)、TypeScriptおよびPython SDKに新機能を追加したと発表した。エージェントと実行のメタデータの永続化方法を柔軟に選択できるようになったほか、独自の機能をツールとしてエージェントに公開する機能、ローカルツール呼び出しを自動レビューに回す機能、さらにサブエージェントを多段階にネストする機能が導入された。今回のリリースには、本番環境やCIでのSDKエージェント運用を容易にする信頼性、パフォーマンス、プラットフォームに関する複数の改善も含まれている。

新機能として提供されるカスタムツールにより、開発者は local.customTools を通じて関数定義を渡すことで、独自のツールをローカルエージェントに組み込むことが可能になった。これにより、以前は別途MCPサーバーを構築する必要があったプロセスが簡素化され、一度定義したツールは親エージェントのすべてのサブエージェントで利用できる。

また、自動レビュー機能は、ヘッドレス実行において人間の介入がない場合でも、ローカルSDKエージェントがツール呼び出しの承認プロセスを経ることを可能にする。この機能では、分類器が自然言語の指示 (permissions.jsonの autoRun.allow_instructionsautoRun.block_instructions フィールド) に基づいて、自動実行する呼び出しとレビューのために保留する呼び出しを判断する。例えば、ビルド成果物の読み取り専用検査は許可し、削除のような破壊的な操作は常に一時停止させるといった制御が可能になる。

メタデータの永続化については、従来のSQLiteストアに加え、JSONLストアを選択できるようになった。JSONLストアは追記型のプレーンファイルとして、読み取り、差分比較、バージョン管理が可能である。開発者は LocalAgentStore インターフェースを実装することで、インメモリストアやPostgresを活用したストアなど、独自の永続化メカニズムを構築することもできる。

さらに、サブエージェントは自身のサブエージェントを生成できるようになり、任意深度でのネストが可能になった。これにより、レビュー担当サブエージェントがテスト作成担当サブエージェントに委任するといった多段階のタスク委任が可能となり、各レベルが独自のプロンプトとモデルを保持する。

その他、信頼性、パフォーマンス、プラットフォームに関する改善も実施された。実行の相関ID (requestId) が追加され、スクリプトやCI実行とバックエンドログ、アナリティクス、サポートスレッドとの紐付けが容易になった。ローカル実行における wait() の信頼性向上や、エージェント破棄時のチェックポイントデータの安全な取り扱いも含まれる。パフォーマンス面では、SDKインポート時の読み込みが軽量化され、TypeScriptの型定義が自己完結型になった。Python SDKでは、ワークスペーススコープの list_runs や明確なエラーメッセージが導入されている。


参考: Cursor Changelog — 2026年6月4日 09:00 (JST)

原文ハイライト

"A classifier decides which calls run automatically and which to hold back"

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