AI音楽生成企業のSunoは2026年6月3日(現地時間)、シリーズDラウンドで4億ドルを調達し、企業評価額が54億ドルに達したと発表した。同社は著作権侵害を巡る複数の訴訟に直面しているものの、大手投資家がその将来性に強い自信を示した形だ。今回の資金調達はBond Capitalが主導し、IVP、Forerunner、Union Square Ventures、Alkeon、Quietが参加したほか、Matrix、Lightspeed、Menlo Ventures、Schroders Capitalといった既存投資家も出資した。

Sunoの企業評価額は、前回の資金調達からわずか約7ヶ月で24.5億ドルから54億ドルへと大幅に上昇した。これは、同社が直面する法的課題にもかかわらず、投資家の期待が高いことを示唆している。

同社は、AIの学習プロセスで著作権保護された楽曲を使用している事実を認めている。これに対しSuno側は、その使用が米国著作権法におけるフェアユースの法理に基づき合法であると主張している。フェアユースは、限定的な目的での著作物の使用を許容する原則である。

しかし、Universal Music Group (UMG)やSonyといった大手音楽企業、さらにはドイツの音楽著作権管理団体GEMAなど、複数の著作権保有者がSunoに対する訴訟を継続している状況だ。一方で、Warner Music Group (WMG)は昨年11月、Sunoと和解に至り、ライセンス契約を締結していることが報じられている。

SonyとUMGが2024年にSunoを最初に提訴した際には、両社はSunoが約560曲の著作権保護された作品で学習を行ったと主張していた。しかし先月、レコードレーベル側は訴状を修正し、無許可でAI学習に使用された楽曲数が61,000曲以上に上るとの見解を示した。

こうした法的問題が山積しているにもかかわらず、Sunoの事業成長は衰えを見せていない。同社はApp Storeの音楽チャートで上位を維持しており、シリーズCラウンドの資金調達が行われた時点では、ユーザーが毎日700万曲以上の楽曲を生成していると報告されていた。Sunoは今後も、音楽業界最高のアーティスト、プロデューサー、ソングライター、そして関係者全般の参加を歓迎する意向を表明しているが、具体的な個人名や企業名は明らかにされていない。


参考: techcrunch.com — 2026年6月4日 00:31 (JST)

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