OpenAI(オープンAI)は2026年5月27日(現地時間)、Cisco(シスコ)が同社のAIモデルCodex(コーデックス)を広範に導入し、企業向けソフトウェア開発の再定義に至ったと発表した。シスコはAIネイティブ開発をエンタープライズソフトウェア構築の中核に据え、AI Defense(AIディフェンス)の開発期間短縮や、欠陥修復の自動化を通じて生産性向上を達成。Codexは単なる開発者ツールにとどまらず、企業規模で機能するAIエンジニアリングのチームメイトとして活用されている。

Cisco(シスコ)はCodex(コーデックス)の導入により、複雑なミッションクリティカルなソフトウェアシステムの構築と運用において、AIネイティブ開発を推進している。Codexは、AI Defense(AIディフェンス)の開発において、重要なエンジニアリング作業を数四半期から数週間に圧縮するのに貢献した。シスコはCodexを生産エンジニアリングワークフローに直接統合し、大規模なマルチリポジトリシステム、C/C++ベースのコードベース、およびグローバルエンタープライズのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス要件に対応させている。

AI Defenseは、安全性とセキュリティのリスクから保護するシスコのエンドツーエンドAIセキュリティソリューションである。CodexはAI Defenseの大部分と、シスコが現在開発中のほぼ全ての新機能の開発に利用された。シスコは、OpenAI(オープンAI)のモデル、Codex、およびセキュリティパートナーを結集し、サイバー防御を加速しソフトウェアを継続的に保護するDaybreak initiative(デイブレイク・イニシアチブ)に参加している。このプログラムの一環として、シスコはサイバー防御者向けのGPT-5.5-Cyber(ジーピーティー5.5サイバー)へのアクセスを管理している。また、オープンソースツールであるDefense Squad(ディフェンス・スクワッド)の開発にもCodexを活用し、アイデア出しから開発者コミュニティへの公開までを1週間未満で完了させた。

シスコのエンジニアリング組織では、Codexがコード補完や表面的な自動化を超えた「エージェンシー」を発揮している。これには、大規模で相互接続されたリポジトリ全体を理解し推論する能力、複雑な言語での流暢な作業、CLIベースの自律的なコンパイル・テスト・修正ループを通じた実際のワークフロー実行、既存のレビュー、セキュリティ、ガバナンスフレームワーク内での運用が含まれる。シスコはOpenAIと直接連携し、ワークフローオーケストレーション、セキュリティコントロール、長期実行エンジニアリングタスクのサポートなどの分野でフィードバックを提供した。

Codexは、日常のエンジニアリング作業に組み込まれることで、シスコの最も困難で時間のかかるワークフローにも適用されている。これには、15以上の相互接続されたリポジトリにわたるクロスリポジトリビルドの最適化(ビルド時間を約20%削減し、月間1,500時間以上のエンジニアリング時間を節約)、CodeWatch(コードウォッチ)による大規模なC/C++コードベースでの欠陥修復の自動化(手動で数週間かかった作業が数時間で完了し、処理能力が10〜15倍向上)、Splunk(スプランク)チームのReact 18(リアクト18)からReact 19(リアクト19)へのUIフレームワーク移行(数週間の作業が数日に短縮)といった成果が含まれる。シスコはCodexをツールとしてではなく、チームの一員として扱うことで最大の利益を得ていると報告している。

シスコは実際の生産環境での使用から継続的なフィードバックを提供し、OpenAIがCodexの大規模エンタープライズ対応を加速するのに貢献した。特に、コンプライアンス、長期実行タスク管理、既存の開発パイプラインとの統合といった分野に焦点が当てられた。この協力は、シスコにとって次世代AIを導入するための再現可能なモデルを確立した。現在、Codexはシスコの複数の事業部門で活用されており、生産性、コード品質、問題解決時間の改善に寄与している。


参考: OpenAI Blog (アーカイブ) — 2026年5月27日 07:00 (JST)

原文ハイライト

"Cisco and OpenAI redefine enterprise engineering with Codex"

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